すぐに、というわけではない様ですが

Windows、昔ながらの「コントロールパネル」を廃止へ

Image:Windows

マイクロソフトは、パーソナルコンピューター向けOSであるWindowsのサポートサイトで、Windowsに古くから搭載されている「コントロールパネル」機能を廃止する予定であることを明らかにした。

「コントロールパネル」は、Windowsのシステムに関する様々な設定・調整項目をまとめたアプリケーションであり「一連のアプレットを通じて、システムの時刻や日付からハードウェア設定、ネットワーク構成など、さまざまなオプションを調整できる」とマイクロソフトはサポートページで紹介している。

しかしこの文には現在「コントロール パネルは、よりモダンで合理化されたエクスペリエンスを提供する設定(PC Settings)アプリに取って代わられ、廃止される予定だ」との文言が追記されている。

設定アプリは、2012年に登場したWindows 8がMetro UIで大々的にタッチスクリーン対応を打ち出したときに導入され、それ以降コントロールパネルの設定項目を続々と取り入れてきた。現在の最新OSであるWindows 11では、いくつかの例外を除いてほとんどの設定が設定アプリで事足りるようになっている。

そして今回、これまで残されてきた従来のコントロールパネル内のアプレットも、将来のWindowsのアップデートですべて廃止される可能性があることがわかった。ただ、もうすぐリリースされるWindows 11 24H2アップデートには、まだ古いコントロール パネルは残されている。すべてのコントロールパネルのアプレットが廃止・削除されるまでには、まだしばらくの期間がかかる可能性がある。

ちなみに2015年には、当時のマイクロソフトのInsider Program責任者Gabe Aul氏が「設定アプリは最終的にコントロールパネルを置き換えるものになる」と発言していた。

現行バージョンのWindowsに残っているコントロールパネル内のアプレットは、多くがWindows NT由来のものだ。そのデザインやアイコンなど外観的なもののなかには、1985年に登場したWindows 1.0の名残を残しているものもある(コントロールパネルそのものもWindows 1.0ですでに存在していた)。こうした古い資産が今も残っているのは、おそらくそれを廃止すると互換性などの問題が生じる可能性があるからと考えられる。

Windowsの標準アプリケーションも、時代の流れとともにアップデートされたり廃止されたりしており、たとえばメモ帳やペイントアプリは前者、ワードパッドは後者となった。

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