文字列を入力するだけで強制的にホーム画面に戻される

iPhone、特定の文字列入力で「ホーム画面がクラッシュする」バグ見つかる

Image:DenPhotos/Shutterstock

iPhoneとiPadの文字入力欄に特定の文字列を入力すると、ホーム画面を管理するソフトウェアである「SpringBoard」がクラッシュすることがわかった。

文字を入力する場所は特に決まっておらず、設定アプリの検索欄でも、ホーム画面を右端までスワイプすると現れるアプリライブラリの検索欄も、特定の文字列を入力すればクラッシュは発生する。一方、ホーム画面の左端にあるSpotlight画面の検索欄では、このバグは発生しないとの報告もある。

MastodonユーザーのKonstantin氏による報告とそれに対する一連の返信によると、「”(ダブルクォーテーション)」2つの後に「:(コロン)」を入力すると、それに続けて任意の文字列を1つ入力したときにクラッシュが発生する模様。2つの「”」の間には、どんな文字列や単語が挟まれてもかまわず、「:」の後に入力する文字列はなんでも良いようだ。

Image:Konstantin(Mastodon)

SpringBoardがクラッシュすると、システムは自動的にロック画面に移行するため、それを解除すれば再びSpringBoardが起動し、通常どおりホーム画面が機能するようだ。また、あるユーザーは、バグの発生時画面が一時的に点滅したと報告している。なお、バグである以上は不測の事態が発生する可能性も否定できないため、興味本位でバグを試すのは控えるべきだろう。

過去にはメッセージアプリを通じて特定の文字列を送信すると、それを受け取ったiPhoneがクラッシュ、システムが再起動するという文字列バグがあった。しかし今回のバグはあくまで、ユーザーが自らテキストフィールドに入力した文字列の組み合わせで発生するため、セキュリティ研究者のライアン・ストルツ氏は、このバグはセキュリティに関するものではないと述べている。

今回のバグが報告されているのはiOS 17 / iPadOS 17だが、9to5MacはiOS 18およびiOS 18.1の環境ででこれらの文字を入力すると、Spotlight 検索が短時間フリーズしたが、SpringBoardは完全にはクラッシュしなかったと述べている。

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