Xboxゲームのマルチプラットフォーム化が加速?
マイクロソフト、『インディー・ジョーンズ』新作をPS5で2025年春発売。Xboxの時限独占
マイクロソフトと傘下のベセスダ・ソフトワークスは、一人称視点アクションゲーム『インディ・ジョーンズ/大いなる円環』のPlaySttaion 5版を発売すると発表した。
12月9日に「Xbox Series X|S」およびPC版を発売し、PS5向けは2025年春になる予定だ。つまり、家庭用ゲーム機ではXboxの時限独占ということになる
はじめ本作は、XboxとPC版のみとされていた。ベセスダは数年前から本作が開発中だと明かしていたが、マイクロソフトが親会社であるZeniMax Mediaを買収。その主な狙いが本作などのAAAタイトルをXbox向けに確保するためだったことから、PS5版が出るかどうか不透明だったのは自然だろう。
しかし、今年初めにXbox独占タイトルが今後は他の家庭用ゲーム機にも移植されるとの噂を複数のメディアが報道。The Vergeはマイクロソフト社内で本作がPS5で発売することを検討中だと主張していたが、半年越しに本当だと分かった格好だ。
公開されたティザー動画や「gamescom: Opening Night Live」での発表では、PS5版の発売は「2025年春」以上の情報はない。が、The Vergeの情報筋によると2025年4月を目標にしているという。もっとも開発スケジュールによっては、この日付がずれる可能性があると付け加えている。
PS5版『インディ・ジョーンズ/大いなる円環』は、Xboxゲームをマルチプラットフォーム化(他の家庭用ゲーム機にも移植)する「Project Latitude.」の一環だとみられている。当初はXbox/PCのみとされた新作『DOOM: The Dark Ages』も2025年にPS5に登場予定であり、すでに『Hi-Fi Rush』、『Pentiment』、『Sea of Thieves』、『Grounded』といった過去のXbox独占タイトルもPS5向けに発売済みだ。
次に注目されるのは、マイクロソフトがZeniMaxを買収する動機の1つとなった超大作『Starfield』もPS5版が出るのかという点だろう。最近Xboxハードウェアの売上げは他に例を見ないほど急落しており、ZeniMax買収が検討された数年前とは事情が様変わりしている。
同社はXbox Cloud GamingがAmazon Fire TVに対応した際に「ゲーム機がなくてもXboxゲームがプレイできる」と自社ハードへのこだわりの薄さを露わにしており、Xboxゲームのマルチプラットフォーム化は加速していきそうだ。