単一ファイルの4GB制限はそのまま

マイクロソフト、FAT32のパーティション制限を2TBに引き上げ

Image:Daniel Krason/Shutterstock.com

マイクロソフトは、ドライブストレージに使用されるFAT32フォーマットのパーティション容量制限を、2TBに引き上げた。

FAT32は、Windows 95 OSR2とともにリリースされたファイルフォーマット形式。登場からは実に28年が経過しており、かなり古い形式ではあるものの、WindowsだけでなくMacやLinuxなどでも扱える汎用性の高さから、現在もUSBメモリーなどでよく使われている。

ただファイルひとつあたりの容量は4GBまでという制限があり、最大ボリュームサイズは2TBまで対応、パーティションも最大2TBのものまで読み込みができるものの、Windowsのディスク管理システムの都合上、作成できるパーティションの最大容量は32GBまでに意図的に制限されて来た(もし、32GB以上のパーティションを作りたいときは、サードパーティー製の制限解除ツールを使う必要があった)。

この32GB制限が決められた経緯に関しては、今年3月に、1990年代にマイクロソフトに在籍し、ディスクフォーマットツールの設計をしたエンジニア、デイブ・プラマー氏が語っている。

今回のアップデートにより、Windowsで2TBまでのFAT32パーティションを作ることが可能にはなる。ただ、すでにexFATなどの別の形式が多く使われているうえ、FATには相変わらず4GBという単一ファイル容量の制限が残っている。とはいえ、少し古いデバイスではSDカードやUSBメモリーといったストレージ用にFAT32を使っているものが多いため、まだしばらくはFAT32が使われ続けるはずだ。

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