AIでの出遅れを巻き返しか

「iPhone SE 4」、Apple Intelligence搭載?2025年初頭に発売か

Image:Jack Skeens/Shutterstock

アップルは2025年初めに、次期廉価モデル「iPhone SE 4(仮)」を発売すると予想されている。このモデルが独自開発の生成AI「Apple Intelligence」を搭載すると著名ジャーナリストが主張している。

同社の内部情報に詳しいBloombergの記者であるMark Gurman氏は、ニュースレター最新号にてiPhone SE 4がiPhone 14のような外観になり、有機ELディスプレイを採用すること。さらには、Apple Intelligenceを搭載することが「間違いない」と述べている。

iPhone SE 4がiPhone 14ベース(かなりの比率の金型や設計を流用)となり、iPhone 13の有機ELパネルを再利用することは、複数の情報源から伝えられてきた。また、次期フラッグシップ「iPhone 16」シリーズと同じ「A18」搭載との予想も報じられており、Apple Intelligenceが動いても不思議ではない。

Apple Intelligenceへの対応は、iPhone SE 4にもiPhone 16シリーズと同じく、8GB RAMが搭載されることを示唆している。アップル幹部は、iPhone 15 Pro(8GB RAM搭載)以前の旧機種で同機能が動かない理由の1つとしてRAMが不足していることを挙げていたからだ。

ほかiPhone SE 4は、シリーズ初のFace IDやUSB-Cポート搭載も有力視されている。これまで3世代にわたりTouch ID+Lightningポートに留まり続けてきたことから、大きな飛躍となりそうだ。

が、その成否を分けるのは価格設定だろう。Gurman氏は新型iPhone SEの価格が500ドル(約7万3000円)程度まで下がれば「売れ筋」になると予想している。ちょうどPixel 8aの799ドルと同じ水準であり、Nothing Phone(2a)Plusの399ドルより100ドル高いという位置づけだ。

サムスンは、2024年第2四半期は「Galaxy S24シリーズ」とAIに対する「強い需要」が収益を押し上げたと報告していた。AIでは出遅れたアップルだが、手頃な価格のiPhone SE 4とセットにすることで巻き返しを図るのかもしれない。

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