120Hz対応もハードルが下がりそう

「PS5 Pro」、体感100%パワフルに?表示がMediumからEpicに底上げされるゲームも出現か

Image:charnsitr/Shutterstock

「PlayStation 5」を強化した中世代機(次世代機までの中継ぎ)通称「PS5 Pro」は、CPUは現行モデルのままで僅かにクロックアップ、RAMは少し高速化しながらも容量は同じと予想されている。だが、ソニー独自の超解像技術「PSSR」により、従来のPS5よりも100%パワフルに感じられるとゲーム開発者が分析している。

YouTubeチャンネルMoore’s Law is Deadの最新エピソードにて、インディーゲームスタジオAlderon Gamesの創設者であるMatthew Cassells氏はPS5 Proにつき、そのパワーとPSSRがどのようにゲームを改善するかを語っている。同社は、インテルの第13~14世代CPUが専用ゲームサーバーのたび重なるクラッシュを招いているとの報告が注目を集めていた

たとえば通常のPS5上でレイトレーシングなしで60fpsで動いているゲームは、レイトレーシングを有効にできる可能性があるという。かたや解像度に関しては、通常モデルよりも表示のぼやけが軽減されるものの、全て解決するわけではない。

だが、PSSRを加えることで、開発者にとっては通常モデルより100%パワフルに感じられるとのこと。実際のパフォーマンス改善が50%、残りの50%をアップスケーリングがもたらすという内訳である。

さらにCPUとRAMの限られた改善は、大きな問題にはならないと感じているという。なぜなら、大半の家庭用ゲームはCPUがボトルネックになることはなく、ほとんどの開発者が通常モデルのRAM容量に最適化していている(RAMを増やしたとしてもスケーラブルな対応が困難)からだ。

その一方、GPU性能が向上したおかげで、通常PS5ではMedium設定だったものが、Epic相当で動くゲームが出てくるかもしれないという(Low、Medium、Epicの順に表示クォリティが上がる)。さらに性能が底上げされたもとで、開発者はグラフィック設定をさらに微調整して、120Hzモードの実装も楽になる可能性があるとのことだ。

ソニー公式にはPS5 Proに一切言及していないが、ファーストパーティタイトルや新型ハードウェアを発表するネット番組「PlayStation Showcase」にて、9月に正式発表するとの噂もある。Nintendo Switch後継機種の発表は2025年以降とみられているため、機先を制することはあり得そうだ。

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