主張しなさ加減が絶妙なデザイン

「Google TV Streamer」発表、Gemini AI搭載の4Kストリーミングデバイス。Chromecastは終息

Image:Google

Googleは、Apple TV 4Kのライバル製品となる新TVストリーミングデバイス「Google TV Streamer」を発表した。9月24日発売で、日本における価格は16,000円(税込)となっている。なお、アメリカにおける価格は99ドル。

HDMI端子をテレビに接続することで、YouTubeやNetflix、Amazonプライム・ビデオなど、様々な動画ストリーミングサービスを楽しめるデバイス。この製品の発表にともない、既存製品のChromecast with Google TV(4K)と Chromecast with Google TV(HD)はいずれも、在庫がなくなるまでの販売となる。

Googleは、ストリーミング対応のスマートテレビ用として「Google TV」を展開しているが、既存のテレビを後からGoogle TV化できるのがこのデバイスだ。Chromecastはストレージが8GBと貧弱だったが、Google TV Streamerは32GBに増量されており、メモリー容量も2倍になったとGoogleは述べている。プロセッサーも従来より22%高速化した。

見た目こそ、Qi充電器か、はたまたドアストッパーかといった具合のGoogle TV Streamer。この主張しなさ加減が、大画面テレビの前や横に置いてもしっくりくるというGoogle製品の特徴と言えるかもしれない。

ストリーミングの解像度とフレームレートは最大4K/60fpsで、HDR、Dolby Vision、Dolby Atmos、空間オーディオ再生(Google Pixel Buds と組み合わせた場合)をサポートしている。

背面には電源用USB-C端子、HDMI 2.1端子のほか、有線LAN端子が1つずつ備えられている。自宅のWi-Fi環境がストリーミングに対して貧弱な場合に、有線LAN端子が役立つことだろう。

また本体背面には、リモコンがビープ音を発するユニークなボタンも搭載している。これはリモコンが見つからないときなどに押すことで、それを見つけやすくするためのものだ。

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そのリモコンも、従来製品から改良されている。底面と側面が丸く仕上げられているのは変わらないが、音声ボリュームがApple TVのリモコン同様に前面に異動し、普通のテレビのリモコンと同じ感覚で使えるようになった。

音量ボタンの横にはGoogleアシスタントを呼び出すボタン、ミュートボタンがあり、その下にはYouTubeとNetflixアプリショートカットボタンもある。最下段には電源ボタンとカスタムボタンがあり、このボタンにアプリの起動、入力切替え、Google Homeパネル表示などを好みに応じて設定できる。

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Gemini AIによって、映画やシリーズ作品の概要、レビューなどの表示、ユーザーの好みに合わせたコンテンツの選択などが可能。詳細な質問をしたり、ウォッチリスト作成にも対応する。さらにAIを使ってテレビ用カスタムスクリーンセーバーなども作れる。

さらに、Google Homeハブとして使うことも可能。リモコンからGoogle Homeハブ画面を呼び出し、Nestカメラなどの映像を表示したり、対応する調光照明を操作したりといった使い方もできる。

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