まず折りたたみiPad/Macを投入か
「折りたたみiPhone」と「Mac/iPadハイブリッド」、ともに2026年発売の可能性
アップルが折りたたみデバイスを開発していることは、複数の特許出願やサプライチェーン情報からも確実視されている。その最初の製品はiPadとMacのハイブリッドになり、2025年内に量産が始まるとの噂もあった
が、諸々の事情から量産が先送りされ、発売は2026年になるとのアナリスト予測が報じられている。
今回の予想は、香港の投資会社Haitong International SecuritiesのJeff Pu氏が投資家向けメモで述べていることだ。
まず米MacRumorsによると、Pu氏は「iPhone 17」やApple Intelligence等によってアップル製品のパワーが向上すると期待し続けるとしつつ、折りたたみ式製品が “押し出し(pushouts)” になると述べているという。
投資家やアナリストらが未発表製品につき “押し出し” という言葉を使う場合、一般的には開発や製造工程に遅れが生じたり、その他の理由で発売延期が決まるなど、リリース時期が先にずれ込んだことを意味する。
今年5月、Pu氏はアップルは2025年後半に20.3インチ折りたたみ製品の量産を始め、2026年後半に折りたたみiPhoneを発売すると述べていた。しかし、今回のメモでは「ディスプレイの耐久性の問題」から、アップルの折りたたみ市場への参入は2026年の第2四半期になると軌道修正しているとのことだ。
もう1つは、米9to5Macが見たというPu氏のレポートだ。それによれば、iPad/MacBookのハイブリッド製品と初の折りたたみiPhoneは、両方とも2026年の発売に向けて順調に進んでいるという。前者は2026年第2四半期に、後者は2026年後半に続くと述べている。
アップルが折りたたみ製品の準備を本格化していることは、複数の情報源が相次いで伝えてきた。今年初め、同社のサプライチェーン情報に詳しいMing-Chi Kuo氏は、20.3インチの大型デバイスは「開発スケジュールが明確」だと主張。また折りたたみiPhoneについては、サムスンとディスプレイ供給契約を結び、2026年の発売が有力との報道もあった。
iPad、MacBook、iPhoneのすべてが大成功を収めており、市場の裾野を広げるためにも折りたたみ製品に打って出るのは自然な展開だろう。そのうちiPadとMacBookは、両者のいいところ取りをしたハイブリッド製品を求める声も根強く、iPadOS/macOSのソフトウェアを融合するのと並行して開発を進めていてもおかしくはない。
そしてiPhoneは他のアップル製品をはるかに超える出荷台数であり、折りたたみ化に伴う製品トラブルや供給不足といったリスクを避けるために、時間をかけて慎重に準備するのも理に叶っている。いずれにせよ、2026年は「折りたたみの年」になる可能性は低くなさそうだ。