「秋の味覚を楽しむ 食の体験セッション」レポート
パナソニック、“おいしさ×手軽さ” で秋の味覚をより楽しめる「ビストロ」新製品を紹介
パナソニックは、調理家電シリーズ “ビストロ” をはじめとする新製品の紹介や、試食料理を提供する「秋の味覚を楽しむ 食の体験セッション」を昨日8月1日に都内某所で開催した。本稿では同イベントの模様をレポートしたい。
“ビストロ匠技AI”がさらに進化。新炊飯器「SR-VBBシリーズ」
まず目玉の新製品として、ビストロの新炊飯器「SRVBB」シリーズから1.0Lタイプの「SR-V10BB」と、食べきりやすい約0.6斤のパンが焼けるコンパクトベーカリー「SD-CB1」の2モデルを紹介。それぞれの製品仕様を解説するプレゼンテーションが行われた。
SR-V10BBは、可変圧力IHジャー炊飯器のビストロ “Vシリーズ” の最新モデル。合わせて1.8Lタイプの「SR-V18BB」も用意し、いずれも発売は2024年9月頃を予定。価格はオープンだが、SR-V10BBが税込99,000円前後、SR-V18BBが税込104,000円前後での実売が予想される。
Vシリーズの特徴として、釜の中のお米の状態に合わせて火加減や圧力加減をコントロールする「ビストロ匠技AI」を活用。約9,600通りのプログラムから、最適な炊き方を自動選択することで「プロが理想とする最高の炊きあがりをご家庭で楽しめる」と謳う。
そして今回のVBBシリーズでは、そのビストロ匠技AIがさらに進化。保温性能「うるおいキープ(24時間)」では、米の状態をとらえるだけでなく米の量まで判別し、炊飯から保温までごはんの量に応じた加熱制御を実現。これにより、含水率の変化が少なくなることでご飯が硬くなりにくく、炊き上がりから時間が経ってもよりおいしさを持続させると説明する。
本モード搭載の背景として、同社によるアンケート調査によると、炊飯終了音が鳴ってから実際に食卓で食べるまでのタイミングは「10分後」と回答する方が多く占めており、「炊きたてを食べる人は多くない」と同社は指摘。また、平日は家族がご飯を食べる時間がバラバラで、揃ってご飯を食べるのは休日のみという、昨今の食卓事情についても言及し、本モードはそういった食卓事情にうってつけの機能としていた。
また、本シリーズはミシュラン三つ星の日本料理の名店「かんだ」の神田 裕行氏が企画開発のアドバイスを行っており、神田氏がVシリーズで炊いて30分経過したご飯を実際に試食するPR動画も公開。「前回のモデルで炊いたごはんよりも、炊き立ての状態からの変化が明らかに少ない」「みずみずしいし、すごく澄んだ、きれいな味ですね」などとコメントしていた。
試食タイムでは、実際に本シリーズで炊き上げた炊きたてご飯が提供され、もっちりとした食感や、1粒1粒にハリや弾力がしっかりと感じられる仕上がりになっていることが実感できた。
さらに新モードとして、150g/合の具材を入れた炊込みメニューの調理が可能な「炊込み(具だくさん)コース」を搭載する。SNSなどで炊飯器に材料を丸ごと入れて炊飯する料理が話題になったことを受けたモードで、外気を取り込み、釜内に熱風を噴射し加圧加熱できる加圧追い炊きポンプを用いている。
そのほか、ラインナップの拡大として、VBBシリーズから加圧追い焚きポンプ、うるおいキープ保温、炊込み(具だくさん)機能を省いた “WBBシリーズ” から「SR-W10BB」も展開する。予想実売価格は税込79,000円前後。
食べきりサイズで焼きたてが楽しめるコンパクトベーカリー「SD-CB1」
SD-CB1は、約0.6斤の食べきりサイズで毎回焼きたてのパンを楽しめるコンパクトベーカリー。発売は9月1日予定で、価格はオープンだが、税込22,000円前後での実売が予想される。
大きな特徴として、5枚切り食パンの3枚分となる約0.6斤サイズという点をアピール。2~3人の少人数世帯に丁度良い量によって、「食べきれることで毎回焼きたてが楽しめる」とアピールする。
本体サイズは、188W×243H×285Dmmという業界最小クラスのコンパクトサイズと同社は説明。設置面積が同社ホームベーカリー「SD-SB4」と比較して約74%となっており、キッチンに常設しやすいサイズ感としている。
また、新たな独自のプログラムとして、イースト自動投入なしでも一年中安定して焼き上げる「改良ストレート法」を採用。小麦粉とイーストを投入し、最初に短時間の「ねかし」を入れることで、発酵を調節しながら粉と水をなじませるという。
さらに、「室温センサー」と「庫内温度センサー」を搭載し、気温に合わせたプログラムに変更できることで、一年中安定した焼き上がりを実現するとしていた。
そのほか、20メニュー・30種類の多彩なメニューも搭載しており、新たに新メニューとして高加水パン、ガトーショコラ、米粉パン生地(小麦なし)、ベイク(ケーキ生地を焼けるコース)が追加。新たに粉軽量カップとスプーンが付属されたことで、デジタルスケープがなくてもすぐに作りはじめることも可能になっている。
節約志向に「コスパ・タイパ」重視となった現在の食事情
同社の食領域事業の取り組みにおけるプレゼンテーションでは、昨今の食トピックスについて解説。物価高騰を中心とする節約志向により、「コスパ・タイパ」重視になっている状況や、単身世代が40%占めること、未婚・晩婚化、少子高齢化により「食べきり」サイズが重視されている背景を指摘した。
このような背景を元に、同社からの新しい食の提案として、遠隔操作で炊き立てや食べきりサイズを実現する自動計量IH炊飯器や、食材管理とレシビ提案でフードロスを削減するAIカメラ搭載冷凍冷蔵庫などの製品を展開している。また、これらの製品を試しやすくするため、「foodable」などのサブスクサービスや、メーカーの公式再生中古品の取り扱いなども強化している。
そして今年の新製品として、同社のビストロシリーズから「期待を超えるおいしさ」に「手軽さ」を加えた炊飯器SR-VBBシリーズと、食べきりサイズのコンパクトベーカリーSD-CB1を投入すると力を込めていた。
そのほか同イベント内では、紹介製品を活用した様々な料理の試食が提供された。紹介製品に加えてオーブントースター ビストロで調理した「冷やしじっくり焼いも」や、オートクッカー ビストロの新モデル「NF-AC700」で調理した「さつまいもときのこのクラムチャウダー」、ホットプレートの新モデル「NF-HM310」で調理した「まんまるハンバーグきのこソース逢え」など盛りだくさんの品々が並び、会場内では「おいしい!」という声が多く挙がっていた。
- Source: Panasonic