薄いけど重そう

「Pixel 9 Pro Fold」、閉じても開いても顔ロック解除できる?価格は前モデルと同じか

Image:Android Headlines

Googleの次期折りたたみデバイス「Pixel 9 Pro Fold」については、Galaxy Z Fold6を凌ぐ10.5mm(折りたたみ時)の薄さになるとのリーク情報が届けられたばかりだ。それに続き、新型ヒンジの採用やフェイスアンロック(顔をかざすだけでロック解除)、価格に関する新たな噂が報じられている。

米Android Headlinesとインドメディア91mobilesはともに、Google公式プロモーション資料と称する画像を公開している。前者はドイツ向けのCM動画、後者は米国向けマーケティングの体裁である。

どちらも、広げれば5.1mmという薄さを強調している。また新型ヒンジ(前モデルは折りたたみ画面の中央にあったが、新型は外側に寄せられて盛り上がりがある)により、完全にフラットに開けることが確認できる。前Pixel Foldは180度に展開できず折れ曲がりが目立っていたが、ユーザーからの批判に応えたようだ。

とはいえ、背面カメラの盛り上がりは顕著であり、机の上に置くと水平にはならず、それなりの角度が付きそうではある。

Googleは8インチの折りたたみディスプレイを「Supe Actua Flex」と名付ける一方、外側のカバーディスプレイを「Actua outer display」と呼んでいる。「Actua(実際)ディスプレイ」とは、ここ数年Googleが自社製品の有機ELディスプレイに使っている造語だが、アップルの「Retinaディスプレイ」のようにブランド化する意図がうかがえる。

Image:91mobiles

その折りたたみディスプレイで、YouTubeやGoogleメッセージ、Meetやカメラアプリ、Geminiなどがどのように表示されるかが動画では確認できる。以前から折りたたみAndroidスマホ一般で2つのアプリを同時起動は可能だったが、便利さをアピールして普及させる狙いもありそうだ。

最も注目すべきは、自撮りカメラでフェイスアンロックができることだろう。「両画面」とも書かれており、閉じた状態・開いた状態ともに顔を画面にかざすだけで画面ロックが解除できるとのこと。Pixel 8シリーズではアンロックだけでなく決済まで可能となったが、同様の機能が備わっているかどうかは不明だ。

さらに強化された編集マジック、集合写真に後から人物を追加できるAdd Meやベストテイクのほか、広げた状態でカメラを使う際にカバー画面にライブプレビューを映す(被写体にどう撮影されるかを見せられる)機能も紹介されている。

Image:Android Headlines

最後に、米国での価格はストレージ256GB版が1799ドル、512GB版が1919ドルとのこと。これは初代のPixel Foldと同じだが、激しく変動を続ける為替レートが日本の価格にどう影響するのか興味深いところだ。

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