iPhone 17 SlimはiPhone 17 Pro Maxより高価な可能性あり

「iPhone SE 4」、「A18」搭載で2025年春発売?「iPhone 17 Slim」も準備中か

Image:Hadrian/Shutterstock

アップルの廉価スマートフォンの第4世代モデル、通称「iPhone SE 4」は、現行モデル発売から2年以上が経過した今となっても、公式には表立った動きはない。それでも社内では開発が続き、あるいはサプライチェーン関連企業にも打診があるためか、何度か噂話が報じられてきた。

つい先日も「背面シャーシの製造工程が次期“iPhone 16標準モデル”と同じ」として、背面デュアルカメラの可能性が浮上していた。が、以前のSEシリーズと同じシングルカメラに留まるなど、各種スペック情報を著名リーカーが発信している。

信頼性の高いリーカーIce Universe氏は中国SNS・Weiboにて、iPhone SE 4や「iPhone 17」シリーズ、さらには噂の薄型モデル「iPhone 17 Slim」の予想スペック表を公開している。

まずiPhone SE 4は48MPのシングルカメラを搭載し、液晶ではなく有機ELパネルを採用し、画面サイズは6.06インチとのこと。第3世代の4.7インチからの大型化となるが、最大リフレッシュレートは60Hzのままだという。

Image:Ice Universe

今なおiPhone 15標準モデルは60Hz止まりであり、SEシリーズとしては妥当なところだろう。とはいえ、最近のAndroidスマートフォンはNothing Phone(2a)ほか、ミドルレンジでも120Hz対応が増えつつある。

その搭載チップはiPhone 16シリーズと同じ「A18 Bionic」であり、搭載RAMは6GB~8GBとのこと。現行の第3世代モデルはA15 Bionic/RAM 4GBであり、本当であれば大きな飛躍となる。

廉価モデルとしては、RAM 8GBは製造コスト的に過剰な感もある。が、アップル独自AI「Apple Intelligence」の動作には最低8GBのRAMが必須であることから、マーケティング戦略的に筋は通っているのだろう。

その価格は499ドル~549ドル、発売時期は2025年3月~5月だという。アップルは500ドル以下を目指しているとの噂もあったが、前モデルをはるかに超えるリッチな仕様であれば、コストを抑え込むのは難しそうではある。

もう1つ注目すべきは、iPhone 17シリーズの薄型モデル「iPhone 17 Slim」に言及している点だ。複数のアナリストが予想しており、ニュースメディアThe Informationも「iPhone Xのような大幅な再設計」「i背面カメラが左上隅から上部中央に配置換え」と報じていたが、今回はさらに詳細な数値を挙げている。

Ice Universe氏によると、iPhone 17 Slimは「iPhone 17 Plus」に取って代わるという。そして標準モデル/Proモデルの画面サイズは6.27インチ、Pro Maxは6.85インチに対して、iPhone 17 Slimは6.65インチとのこと。

ただし、いまだにiPhone 17シリーズにおけるSlimモデルの位置づけは定まっていない。今回のリーク情報では、iPhone 17 Slimの搭載SoCは「A19」、RAMは8GBとされるのに対して、iPhone 17 Proモデルは「A19 Pro」および12GBだ。つまり、iPhone 17 SlimモデルはPlusに代わる「標準モデル」のようにも見える。

が、上記のThe Informationは「iPhone 17 Pro Maxよりも高価な可能性」があると報じていた。単に大型のPlusを置き換える普及モデルか、超薄型を付加価値とする最上級モデルになるのかが、依然として不明である。

スマートフォン画面の大型化は逆らいがたい流れであり、6.1インチ以下のコンパクトなモデルは投入しにくい。「大きな画面のまま薄くしたプレミアムモデル」はサムスンの折りたたみデバイスも目指していると噂されており、やがて大きな潮流となるのかもしれない。

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