しかし偽情報に対する正しい情報ソースを示し難くなる懸念も

X(Twitter)、リプライ中のリンク無効化を準備中。スパム投稿対策

Image:Nima Owji(X)

X(Twitter)が、スパム投稿対策として効果を発揮するかもしれない新機能として、投稿に対するリプライ(返信)に記されたリンクを無効化する仕様変更に取り組んでいると、アプリ研究者のNima Owjiが報告している。

この機能はX全体で適用されるのではなく、ユーザーが自分の投稿に対してリンクを付けた返信を受け付けたくない場合に、オプションとして指定できるというもの。

Xのセキュリティエンジニアリング担当シニアディレクターであるChristopher Stanley氏は、別のXユーザーの投稿に対するリプライでこの機能を開発していることを認めた。

この機能が実際に展開されれば、自身の投稿に対して無関係な宣伝リンクなどを含めるようなリプライを防止することが可能になる。

ただし、この変更は諸刃の剣にもなり得ることが指摘されている。たとえば、意図するしないにかかわらず偽情報やフェイクニュースを拡散するユーザーがいたとして、その人の投稿の誤りを指摘しようとするユーザーは、正しい情報ソースへのリンクを示して議論できなくなる。今年は秋に米大統領選挙が控えていることもあり、いつも以上に偽情報がSNSに氾濫することが予想される。そのため、こうした変更をいま行う必要性については、賛否が分かれるところかもしれない。

Xには投稿の内容に嘘や偽情報が含まれる場合にそれを指摘するコミュニティノート機能があるため、それを使えば良いという意見もある。ただ、コミュニティノートは誰でも記述できるわけではなく、一般的なXユーザーが他のユーザーの嘘や誤情報を見かけても、それをコミュニティノートで指摘できるようになるまでには、踏まなければならないステップがいくつかある。

また、現実には無関係な宣伝リンクを含むリプライよりも、ただ無意味な内容でリプライを返してくるスパマー/スパムボットに悩まされているユーザーのほうが多いはず。だが、今回予定されている変更は、このようなインプレゾンビからのスパムに対する効力がない。

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