DTIの相互主義に基づく動き

GoogleフォトからiCloud写真への転送が簡単に。アップルとGoogleが協力、近日中に実現

Image:sdx15/Shutterstock.com

Googleとアップルは、GoogleフォトからiCloudに画像を転送できる新たなツールを発表した。

すでにiCloudからGoogleフォトへの転送ツールは数年前に実現しており、Data Transfer Initiative(DTI/データの移動を容易にすることを目的とした非営利団体)での相互主義に基づく動きだという。

具体的には、Google データ エクスポートの転送先にiCloudが追加される格好だ。記事執筆時点ではFlickrやOneDriveへの転送が可能であり、iCloud写真は「近日対応予定」とされている。

アップルとGoogleはともに、GoogleフォトからiCloudに転送する方法を詳しく説明するサポートページを公開している。

前者によると、転送する写真やビデオのサイズによって、完了までに数時間から数日かかる場合があるという。世界中の240以上の国と地域で利用できる予定だが、子供用アカウントや管理対象のApple IDアカウントでは使用不可とのこと。またiCloud の高度なデータ保護がアカウントで有効になっている間は、写真やビデオをiCloud に読み込むことはできないと説明している。

GoogleフォトからiCloudに写真や動画を転送する方法は、次の通りだ。

  • Google Takeout(データエクスポート)にアクセスする
  • 画面の案内にそって、Googleフォトからのエクスポートを開始する
  • 転送先として「Apple – iCloud Photos」を選び、Apple ID でサインインする
  • 「許可」をタップして、iCloud に写真やビデオを追加する権限を Google と共有する

データ転送中も、アップルの「データとプライバシー」ページにて転送状況を確認またはキャンセルできる。また転送の開始時と完了時に、Apple IDにひも付けられたメールアドレスに通知メールが送られる。

かたやGoogle側のサポートページでは、サポートされているファイル形式や、一部のファイルが転送されない場合に考えうる原因が詳しく書かれている。実用できるのはしばらく先のことだが、写真や動画をiCloudにまとめてしまいたい人は、先に読んでおくといいだろう。

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