アップルはSiriとChatGPTの連携を発表済み

サムスン、年内に音声アシスタントBixbyを独自AIで強化へ

Image:Daniel Constanne/Shutterstock.com

サムスンは、音声アシスタント「Bixby」を年内にも独自AIによってアップグレードする。サムスンのモバイル部門の責任者であるTM Roh氏は、CNBCに「われわれは生成AI技術を応用してBixbyを進化させるつもりだ」と述べた

2017年にサムスンが発売したスマートフォンGalaxy S8に初めて搭載されたBixbyは、音声通訳やおすすめレストランの紹介といった音声アシスタントの機能をユーザーに提供するとともに、スマートフォンのカメラで画面に映した映像から、その画面内にあるオブジェクトを認識、それに関する情報を提供するBixby Vision機能なども備える。

以前より、サムスンがBixbyの機能を向上するアップデートを準備しているとのうわさはあった。だが、そのおおまかなのリリース時期が示されたのは今回が初めてだ。

他社の音声AIアシスタントの動向としては、アップルがiPhoneなどに搭載するSiriについて、必要に応じてOpenAIのChatGPTを呼びせられる機能をWWDCで発表している。アップルのユーザーは必要なときに、ChatGPTから質問の回答を得ることが可能になる予定だ。

今回発表したBixbyのアップデートは、サムスンの一連のモバイル製品へAI機能を提供するための広範な機能向上の一部だとサムスンは説明している。同社は7月10日のイベント「Unpacked」で折りたたみ式スマートフォンGalaxy Z Fold6およびZ Flip6を発表し、いくつかのAIツールも紹介している。

サムスンは自社のデバイス上で複数の音声アシスタントを動かすことを許可しているため、同社のGalaxy端末でGoogleの音声アシスタントBardを動作させることも可能だ。TM Roh氏は「われわれは、より多くのAI機能を強化し、製品に導入している」「ユーザーは複数のAI機能を使うことで、それらによる便利さやメリットを感じることができる。われわれはGalaxy AIのようなモバイルAIが新しい製品購入への強い動機づけあるいは原動力になると信じている」とCNBCにコメントした。

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