たとえフィジェットトイでもアウトだそうです

英国で『ゼルダの伝説』マスターソードのレプリカを持ち歩いていた男性が逮捕、懲役4か月に

Image:Warwickshire Police

今年6月、イングランド・ウォリックシャーにあるヌニートン在住の男性が街を歩いていたところ、そのときに手にしていた所持品を理由に逮捕された。

逮捕されたアンソニー・ブレイ氏が持っていたのは、任天堂のゲーム『ゼルダの伝説』に登場するアイテム「マスターソード」の縮小レプリカ。言ってしまえばおもちゃの剣だが、写真で見る限りは精巧にできており、鞘から抜いた剣の刃渡りは約15cmほどあった。

ブレイ氏は警察に対して、マスターソードはネット通販でフィジェットトイとして購入したものだと説明したが、警察は「実際に鋭く尖った形状をしており、武器として使用するのはもちろん、他人が見た際ににそれが自分に向けられるかもしれないという恐怖を与える可能性がある」との見解を示した。

当然ながらブレイ氏はそれを武器として使用する意図はないと主張したものの、最終的にはそれが人々を怖がらせる可能性があることを認めたという。

ウォリックシャー警察のスペルマン巡査部長は、「われわれは公共の場で刃物を使用することを一切容認しない方針であり、ブレイ氏はこれに抵触した」と述べ、「刃渡り15cmの剣ではないフィジェットトイを探すこともできたはずで、人前にそれをちらつかせながら道を歩かなくても済んだだろう」とした。

レプリカの剣を持っていただけで逮捕とは大げさな、と思う人は多いと考えられるが、日本でもたとえば、所持している模造刀が鉄や鋼、鉄合金製で簡単に刃を作れる刀身を持っていたり、そのようなものを人目に付く格好で持ち歩いたりすれば、警察に通報され、逮捕されることは十分にあり得る。

ブレイ氏の場合も、人々を恐れさせる可能性があるという点について、もう少し自覚すべきだったと言えそうだ。ブレイ氏には約4か月の懲役刑に加えて154ポンド(約3万2000円)の罰金が言い渡された。

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