iPhone 16標準モデルは昨年と同じ材料とのこと
Google、「Pixel 9」全機種で「iPhone 16 Pro」同等の高画質・有機ELディスプレイ搭載か
今年後半には、アップルとGoogleともに複数のフラグシップ・スマートフォンを投入する見通しだ。例年通りであれば秋には次期「iPhone 16シリーズが登場し、それに先立つ8月には「Made by Google」にて「Pixel 9」シリーズがお披露目される可能性が高い。
これらのうち「iPhone 16 Pro」および「iPhone 16 Pro Max」、そしてPixel 9シリーズ全機種が、サムスンディスプレイの先進的な有機EL材料セット「M14」パネルを採用するとのサプライチェーン情報が伝えられている。
ここでいう材料セットとは、有機ELパネルに使われる材料構成のこと。サムスンの場合は、「Mシリーズ」の型番数字が増えるほど品質が高く、輝度や製品寿命で大きなアドバンテージがある。
さて韓国の電子業界誌ET News報道によると、サムスンのM14材料セットを使ったパネルは、iPhone 16 ProモデルとPixel 9シリーズに搭載されるという。Pixel 9シリーズは標準モデル、ProおよびPro XLの3種類あり、上記のMade by Googleで発表の見通しとのこと。
また、折りたたみ機Pixel Foldの第2世代にもM14が使われ、他のPixel 9シリーズと同時に登場する可能性が高いと伝えられている。こうした見通しは、著名リークアカウントOnleaksの見解とも符合するものだ。
その一方で、アップルの標準モデル「iPhone 16」および「iPhone 16 Plus」にはM12パネルが使われるという。昨年のiPhone 16シリーズは全モデルともM12を採用しており、今年はProモデルのみ更新されることになりそうだ。
この噂が正しければ、Googleには2つの強みがある。1つは、Pixel 9標準モデルのディスプレイ品質はiPhone 16/16 Plusを凌駕することだ。前者がM14とM12であれば、2ランクは差がつくことになる。
もう1つは、アップルがiPhone 16を発表する前にPixel 9シリーズが登場し、おそらく各メディアが前世代のiPhone 15シリーズと比較・検証することだ。1~2カ月の時差とはいえ、ブランドイメージへの貢献は小さくないだろう。