買い換え時期を迷うほど更新ペースが速い

M4チップ搭載MacBook Pro、2024年内に登場の見通し

Image:atrickAssale/Shutterstock.com

アップルは11インチ/13インチiPad Proに最新チップ「M4」を導入したばかりだ。これまでMシリーズチップは「まずMacBookに搭載、次いでiPad Pro」が恒例だっただけに、ハイテク界隈では驚きを呼んでいた。

すでにM4搭載Macについての噂はいくつか届いていたなか、14インチと16インチのM4 MacBook Proが2024年後半に登場の見通しだと著名アナリストが示唆している。

ディスプレイ専門アナリストRoss Yong氏はX(旧Twitter)の購読者向けに、これら両モデル用のパネル出荷が2024年第3四半期に始まると述べた。つまり通常どおり事が運べば、2024年内に発売になると仄めかしているわけだ。

これに先立ち、BloombergのMark Gurman記者も2024年内にM4搭載Macが次々と登場すると述べていた。同氏は新型iPad ProがM3を飛ばしてM4を採用することを的中させており、改めてアップル関連情報での信頼性の高さを示していた。

アップルは昨年10月、M3/M3 Pro/M3 Maxを14インチおよび16インチMacBook Proに採用する形で発表した。それと同じパターンが、今年の末にも再現される可能性が高そうだ。

まず、年内にM4 MacBook ProおよびMac miniが登場。続いて2025年春に13インチ/15インチMacBook Air、2025年半ばにMac Studio、2025年後半に新型Mac Proが投入される見通しをGurman氏は語っていた。

M3チップ発表からM4登場まで、わずか7~8か月。実際にM3のマイナーチェンジ版といえる(TSMCの第1世代3nmプロセスを第2世代に変更した)新型チップだが、Geekbench 6のマルチコアスコアではM2を45%、M3を25%上回り、着実な進化を証明している。

これほどハイペースでチップが進化すれば、いつMacを買い替えるかも迷いが深まりそうだ。とはいえ、そもそもアップルがMacのチップを独自開発に切り替えたのは「インテル製チップの更新が遅すぎて、Macもなかなか後継機を出せなかった」ためと見られており、その悩みは解消されたようだ。

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