DGPモバイルアワードで審査委員特別賞を受賞

配信ってこんなに簡単!「オーディオテクニカのミキサー」があれば“やりたいことが叶う”

DGPイメージングアワード審査委員の弓月ひろみ氏が、AT-UMX3(税込19,800円)の使い勝手をレビューする

老舗ブランド、オーディオテクニカのオーディオミキサー「AT-UMX3」が、DGPモバイルアワード2024で審査委員特別賞を受賞した。AT-UMX3は、初心者でも簡単にスマホやタブレットからライブ配信できる、新世代のオーディオミキサーである。

ここ数年で、インスタライブや17LIVE、Pocochaなど縦位置でのライブ配信を行う “ライバー” が増えた。ライブ配信はスマホ一つで気軽に始められるため最初の敷居は低いが、ファンを獲得するうちに「もっと良い配信にしたい」と音質のクオリティ向上を望む人が多くなる。そこで必要になるのが音響機材だ。

だが、多くの音響機材は専門家が扱うための仕様で、スマホだけでライブしたい層には向かず、コストも高くなりがちだ。そんな中登場したのが、このオーディオテクニカのAT-UMX3である。

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軽くてコンパクト、簡単に使えるオーディオミキサー

AT-UMX3は、専用ドライバーが不要なUSBオーディオミキサーだ。USB Type-Cポートが2つあり、USBで電源がとれるほか、C to CケーブルでiPhoneやAndroidなどのスマホに直接繋げられる。ライン入力はHi-Z対応入力とステレオ入力の2系統を搭載。楽器とマイクの音をミックスして配信できるので、弾き語りや「歌ってみた」配信にも適用できる。

モニター機能もあり、自分の声を確認しながら配信できる

また、入力した音とデバイス上で流した音をミックスして配信することができるLoopback機能をオンにすると、独自のBGMを流しながらラジオDJ風の配信ができる。さらに、トークとゲーム音とを同時に配信するゲーム配信にも対応しており、複数の音を出すにはパソコンと配信ソフトが必要、という概念を取り払ってくれる。

箱から出してすぐに使えること、軽くてコンパクトで持ち運びも容易なこと、そして何より高音質のライブ環境が簡単に手に入るのが最大の魅力と言えるだろう。

背面端子部。シンプルながら必要十分な機能が揃っている

つなぐだけで高音質配信、やりたいことが叶えられる

私はYouTube番組「Gadgetouch」で毎週水曜日にスタジオからライブ配信をしている。時には海外から現地取材の様子をリポートしたり、インスタで縦位置のライブ配信をしたりすることもある。野外ならスマホ用マイクで充分だが、海外かつ室内で、日本のスタジオにいるパーソナリティと音声を繋ぎながらポッドキャスト収録をする際には、音質が重要になる。

配信をしている様子。スマートフォンに繋ぐだけで良いので、複雑な設定も必要ない

コンパクトに使えるならとオーディオミキサー「AT-UMX3」と、同社のコンデンサーマイク「AT2020」を組み合わせてライブに挑戦してみたが、まず驚いたのは操作がびっくりするほど簡単ということだ。音声だけなら、同梱のケーブルとマイクを繋ぐだけですぐ配信できた。複雑な手順は一切ない。

AT2020との組み合わせは非常に安定しており「この音が2万円以下で手に入るのか」と感心しきり。見た目と質感もよく、ライバーとして画面に映り込ませても良い、クールな仕上がりだ。

スマートフォンとAT-UMX3はUSBケーブルで接続するだけ

AT-UMX3にはイヤホンジャックが付いているので、ヘッドホンやイヤホンを使って返しのモニターがつけられる。マイクが声をしっかり捉えてくれるので、ヘッドホンを装着した状態で、しゃべっている心地よさを感じられた。

実は、この品質が良くないと、しゃべり手は疲れてしまう。私はラジオのリポーター、パーソナリティとしても20年ほどのキャリアがあるのだが、個人的にはラジオ局と遜色ない組み合わせだと感じられた。

合わせて、オーディオテクニカのさらに一つ上のスペックのコンデンサーマイクである「AT4040」も使用してみた。確かにこちらのほうが重厚感のある音質で、音の解像度が高い。周囲の空気感まで伝えられる音だ。

とはいえ、ライブ配信初心者ならばAT2020とAT-UMX3の組み合わせで、やりたいことは大抵叶えられるだろう。もし、ステップアップとしてさらなる高クオリティを求める、またはボーカルやASMRなどの音中心の配信をするのであれば、ハイクラスのAT4040もおすすめしたい。

左にあるマイクがAT4040(税込43,560円)、右にあるマイクがAT2020(税込19,580円)

先輩ライバーに習って、高級すぎるマイクを手に入れても、環境音を拾いすぎる、リップノイズが目立ちやすいなど、初心者には扱いにくい場合もある。AT2020は、さすが老舗のオーディオテクニカといった風格で、話者の声をストレートにしっかり捉えながら、プロ品質のノイズ処理で透明感のある音を実現してくれた。

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「ミュート」があるからとっさの事態に対処できる

私は2010年から、過去の番組を含め14年ほどライブ配信をしていることになる。だが、テレビやラジオのスタジオと比べて、ライブ配信の現場は完全防音であることが少なく、環境音の全てが配信に乗ってしまうのが悩みの種だった。

たとえば外部の騒音や、自分の咳の音、自宅であれば不意に表れた家族や友人の声、巡回するトラックの放送音、それも全て配信に流れてしまう。

ミュート中はランプが光ってわかりやすく判別できる

多くのライバーは自宅で配信していることがほとんどだろう。そうなると外部の音が配信に乗ってしまうのはある程度仕方ない。しかし外の音はいわゆる身バレ、住所特定にも繋がる恐れもあり、セキュリティ的にも良くないのだ。とはいえ、パソコンと繋いで配信ソフトを操作するのは面倒に感じる初心者がほとんどだろう。

その点AT-UMX3があれば手元で音声のオン・オフができるので、不測の事態にも対応可能。ミュートにすれば、不要な音が配信に乗ってしまうことはない。

より楽しい配信へ、初心者やライバーに寄り添うミキサー

ライバーとしてはファンをつかむため、定期的な配信を長く続ける必要がある。そのためには視聴者が納得できる音質と、配信者がリラックスできる環境の両方が必要だ。AT-UMX3とAT2020は「思い立ったらすぐ、高音質・高クオリティで、自分もリラックスできる配信ができる」から、全てのライバーの味方になってくれる。

今回、審査員特別賞に票を入れた理由も「世の中にオーディオミキサーは数あれど、初心者やライバーに寄り添ったミキサーはほとんどない」と当事者である自分が感じたからだ。

簡単に使えるからこそ、配信が楽しく行える

本来、音と配信は難しい分野で、専門知識がないと動かせないものが多く、手軽に手に入れられたとしても音が出ない、音質が悪い、または音が出ても配信の調整が難しいなどの問題点が多かった。

私自身、ミキサーのトラブルシューティングに費やしてきた時間は数えきれないほどで、「配信本番で音が出なかったらどうしよう」というストレスを常に抱えてきた。AT-UMX3は、そのストレスから解放してくれる一台と言える。 

ライブ配信のキャリアはあるが、あともう少し音質にこだわりたい、そんな人のネクストステップにも、これから始めたい人にも、AT-UMX3は最適だ。

配信環境を整えるなら、まずは本機から始めてみては

最近はiPhoneとAndroidともに、高画質なカメラをもつスマホが主流になっている。配信用に何十万円もする高額なカメラを購入するよりも、普段使いが可能なスマホ+AT-UMX3+AT2020の組み合わせのほうが、手軽でスマートにスタートできるだろう。

なお、この組み合わせはiPadやMacBook、Windowsパソコンでも使用できる。現時点でマイクは使っているけれど、オーディオミキサーは難しそうで手が出せない……と思い込んでいる方にもぜひ試していただきたい。よりクリエイティブで、より楽しいライブ配信が可能な環境が手に入るはずだ。

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(提供:オーディオテクニカ)

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