任天堂はじめ、「GTA6」やPlayStation関連のリークも相次ぐ

YouTube従業員、公開前ビデオを見てゲーム情報をリーク?流出の内部文書で確認

Image:JRdes/Shutterstock.com

数日前にGoogleの内部文書が流出したことが伝えられ、当初Googleはコメントを拒否していたが、最終的には本物であることを認めていた

流出した情報の中には、数千件もの社内プライバシーインシデント(権限のないユーザーが個人情報にアクセスした案件)報告があり、うち1つは任天堂が正式公開前だった動画のリークに繋がっていたと報じられている。

2017年当時、大手掲示板Redditのユーザーのひとりが、世界最大のゲームショウ(当時)E3で公開される直前のトレーラー画像を投稿していた。その画像のアドレスバーには「admin.youtube.com」のURLがあり、YouTube従業員が非公開の動画を盗み見ていた可能性を示していた。

これにつき404 Mediaは閲覧したデータベースのエントリから、このリークの背後にGoogleの契約社員がいたことを突き止めた。当該エントリには「元TVC(臨時請負業者)が管理者アカウントでダウンロードし、未発表の任天堂情報を友人と共有した」とあり、事件は「故意ではない」とも書かれていたという。

Google広報はThe Vergeに対し、404 Mediaが報じた全ての案件は「その時点で検討され、解決した」とコメント。もっとも、従業員が発表前のコンテンツにアクセスし、流出させることをどう防ぐかについては詳しく説明していない。

任天堂やソニーに限らず、あらゆる企業は正式発表前にYouTubeに動画をアップロードしておき、その日にちが来るまで非公開としている。その非公開状態とされた予告トレーラーをYouTube関係者が管理者権限でのぞき見していることが、ここ数年の大規模リークの背後にあるという疑惑がわき起こっているわけだ。

先週の「PlayStation State of Play」で発表されるゲーム等も、イベントの開催が発表された直後にリークされていた。ゲーム業界のインサイダー情報に詳しいTom Henderson氏も、予告から約18時間以内に4人から完全なゲームリストが送られてきたと述べている。

Henderson氏が知る限りでも、YouTubeは過去18か月間に2度、バックエンドのコンテンツにアクセスした従業員の契約違反につき調査しているという。そのうち2件目の調査は、「GTA6」の予告動画が流出した直後に行われたそうだ。これらが直接に関係があるかどうかは不明である。

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