コスパ・タイパにも適した製品だとアピール
手洗い派も食洗機を導入すべき理由とは? パナソニックが新製品「NP-TZ500」体験会を開催
パナソニックは、卓上型食洗機の新モデル「NP-TZ500」に関する説明会を開催。実演を交えながら製品の特徴を解説した。
NP-TZ500は、同社製の卓上型食器洗い乾燥機では初めて液体洗剤の自動投入機能と洗浄コースを自動で選択する「おまかせコース」を新搭載したモデル。6月下旬の発売を予定しており、オープン価格だが税込105,000円前後での実売が予想される。今回、正式発売に先駆けてメディアへ実機が披露された格好だ。
本機は、着色汚れと油脂汚れの量を2段階で検知する汚れセンサーを搭載し、食器の汚れに合わせた最適な洗剤量と洗浄コースを自動で設定。予洗い工程で着色汚れを、洗浄工程で油脂汚れを検知し、それぞれの汚れの量に応じた洗剤量を投入することで無駄なく洗剤を使い、洗い残しを防ぐという。
加えて、食器洗いに使用する水の量も従来より抑制。従来品の約11リットルから約9.9リットルと約10%の水量を削減しており、手洗いの約1/7の水で洗うことが可能になったとのこと。
同社では、5人分相当の食器(食器40点と小物20点)を洗濯する場合、手洗いでは1回で約75リットル、2リットルペットボトルにして約37.5本分の水を使用するのに対して、本機であれば上記の通り約9.9リットル、ペットボトル約5本分で済むと説明。2リットルペットボトルにして、その差32.5本文の節水につながることをアピールした。
また、水温約60~80度という、手では触れられない高温で洗うため脂汚れが溶けることや、独自に研究した強力な水流によって食器の隅々まで洗浄すること、そして、強力な洗剤の酵素および漂白成分が汚れを分解することにより、高い洗浄力を実現したと紹介。手洗いの手間が省けるだけでなく、洗浄力の面からも食洗機の導入にメリットがあることを説明した。
さらに、独自の「ストリーム除菌洗浄」と「ナノイーX」によって、食器洗いと同時に除菌も行う。洗いとすすぎの工程において50度以上の高圧水流によって除菌し、乾燥後はナノイーXによって除菌された庫内で食器を保管する。これによって、まとめ洗いでも匂わず清潔な環境を保てるという。
パナソニックでは、コスパ(コストパーフォーマンス)やタイパ(タイムパフォーマンス)を重視する昨今の風潮に対して、食洗機がぴったりの製品だと紹介。手洗いしている家庭が食洗機を導入すると、1週間でお風呂約4.4杯分の水を節約できること、そうした節水などによって年間約23,100円のコストダウンが図れること、そして、食器を手洗いするのに使っている時間を1週間で約5時間、1年間では約299時間減らすことができ、心身の負担も軽減できると紹介した。
一方で、日本では食洗機の普及率が3割未満にとどまっているというデータも紹介。2030年までに普及率50%を目指し、食洗機を通じて人、社会、地球をより健やかにしていきたいと説明した。
家事シェア研究家として活動するNPO法人tadaima!代表の三木智有氏は、日本の家庭における男性の家事育児状況に言及。日本男性の家事育児時間は妻に比べて1/4、諸外国と比べても数十分短いという調査がある一方で、自分の自由時間を家事育児に充てている率は諸外国よりも高いという調査結果も紹介。
「実は、日本の男性は家事育児を頑張っている側面もある。仕事と通勤時間が多すぎて、ほぼない自由時間をギリギリまで家事育児に充てている」とし、「女性が働く権利を社会から取り戻す活動をしてきたように、これからは男性が “家族と暮らしを営む権利” を企業や社会から取り戻す活動をしていくべきだ」と述べた。
そんな状況での “家事シェア” には、食洗機導入が適したソリューションであると語る三木氏。「家電はただの道具ではなく、頼れるパートナー」だとし、食器洗いに費やす時間を短縮できることや、洗い方やしまい方の違いによって男性と女性双方から不満が出たりしなくなること、節水で節約につながることがメリットだと説明する。
そして、「昔から『手作業じゃないと愛情が感じられない』などという人もいたが、そうした『手作業神話』はもう今の時代にそぐわないのでは」とコメント。食洗機を始めとする家電を上手に活用していくべきだとした。
- Source: パナソニック