パススルーカメラを削るのか、フレネルレンズに戻すのか

Metaの廉価版VRヘッドセット、製品名は「Quest 3S」か

Image:PixieMe/Shutterstock.com

MetaはVRヘッドセット「Quest 3」をベースに、コストを削減した低価格モデルを準備していると噂されてきた。その製品名が「Quest 3S」となる可能性が浮上している。

VR/AR関連のニュースメディアUploadVRは、複数のQuest公式ストアページに「Meta Quest 3S、Meta Quest 3、Meta Quest Pro、Meta Quest 2」対応との記述が確認されたと報告している。日本からは確認できないが(リダイレクトされるため)、下記が掲載された一例のスクリーンショットである。

Image:The Verge

この『Alo Moves XR』のほか 、同様の表記が『Miracle Pool』、『Rival Stars Horse Racing: VR Edition』でも確認できたという。

廉価版Quest 3が開発中であることは、昨年の初頭から噂されていた。まずMetaのVR担当幹部が行ったという「社内プレゼンテーション」では、2024年内にコード名「Ventura」という「買いやすい」ヘッドセットを出荷する予定だと言及

さらにアップルのインサイダー情報に詳しいBloombergのMark Gurman記者が、「Quest 3によく似ているが、より安価な部品を使ったMR(複合現実)ヘッドセット」を計画していると聞いたと発言。コストを下げる方法の1つは、ハンドコントローラーを同梱せずに別売りにすることだと述べていた。

その後、VR関連リーカーのZGFTECH氏はパススルーカメラのないQuest 3の画像を投稿。しかし、別のリーカーは「複数の開発キット」を見たとして、パススルーカメラはあるが画面解像度を落とし、パンケーキレンズからフレネルレンズに戻したものを公開しており、情報が錯綜している。

上記の社内プレゼンで、Meta幹部は廉価版ヘッドセットにつき「目標は非常にシンプルで、VRコンシューマー市場において最も魅力的な価格帯で最大のパンチを与えることだ」と述べていたという。様々な可能性を秘めたVRヘッドセット製品だが、まずは安さを武器に、多くのカジュアルユーザーを引き込むことが市場を広げるカギとなりそうだ。

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