デザインはどうなる?

次期エントリー「iPad(10世代)」はUSB-C端子とA14チップ採用のうわさ

Image:Hadrian/Shutterstock.com

ここ最近は次期iPad Proの噂話が相次いでいたが、新たにエントリーレベルの次期モデル、つまり無印iPadの第10世代についての予想が報じられている。A14 Bionicチップが搭載されて5G対応し、さらには初めてUSB-C端子が採用される可能性があるという。

この予想は、米9to5Macが独占情報として伝えていることだ。同サイトは今年初めに「次期iPad AirがM1チップを搭載して5G対応」との情報筋の話を発信し、実際に的中させている

今回の情報源によると、第10世代の新しいiPad(コードネームJ272)は、Lightning端子ではなくUSB-Cポートを搭載するという。これはiPad Proが2018年、iPad Airが2020年、そしてiPad miniが2021年に外部端子を切り替えたことに続くものであり、ついにiPad全ラインナップがUSB-Cに統一されることになる。

すでに10年目を迎えるLightning規格(iPhone 5で初採用)はUSB 2.0相当の速度しか出ないため、iPadを様々な周辺機器と接続する上で大きな制約となっている。これが高速なUSB-Cに置き換えられたなら可能性も広がり、たとえばStudio Displayのような最新の外付けディスプレイにも簡単に接続できるようになるはずだ。

また第10世代iPadには、iPad Airと同じ解像度のRetinaディスプレイが搭載されるとのことだ。つまり、第9世代の10.2インチ画面から10.5インチ、ないし10.9インチへと少し広くなることが予想される。しかし、DCI-P3(デジタルシネマ向けの色域)や高輝度などは上級モデルのみに留まるとも付け加えられている。

そして搭載予定のプロセッサとなるA14 Bionicチップは、第4世代iPad AirやiPhone 12と同じものだ。第9世代iPadのA13よりも比較すると、アップル公式にはCPU/GPU性能ともに30%ほど向上したとうたわれていた。

もっとも第10世代iPadが同じデザインを引き継ぐのか、それとも最新のiPad AirやiPad Airに近づけた再設計がされるのか、詳細は不明だ。しかし、画面のサイズと外部端子の両方が変更されるなら、それに伴いデザインが刷新される可能性も高そうだ。

無印iPadは「低価格でほどほどの高性能」を武器として、教育市場においてChromebookに対抗する意義の大きな製品だ。次期ハイエンド製品の噂(M2チップ搭載のiPad Proなど)が注目を集めやすいが、将来的にアップル製品ユーザーの裾野を広げる鍵は、廉価モデルが握っているのかもしれない。

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