きわどい投稿にも人目を気にせず「いいね」できるようになるそうです

X(Twitter)、プロフィールページから「いいね」タブを削除へ

Image:sdx15/Shutterstock.com

X(Twitter)は、まもなくユーザーのプロフィールページから「いいね(Likes)」のタブを削除する。MacRumorsのAaron Perris氏が、この変更を準備している痕跡を、XのiOSアプリのなかから発見したことで明らかになった。

Perris氏はXにこの件について投稿。その後Xのエンジニアリングディレクター、Haofei Wang氏がやはりXへの投稿でこれを認めた。

Wang氏は「公開されたの『いいね』は、間違った行動を助長している。例えば、荒らしからの報復を恐れたり、自分の社会的イメージを守ったりして、より過激なコンテンツにいいねするのをためらう人がたくさんいる」と述べた。さらに「もうすぐ人目を気にせず『いいね』を付けられるようになる」「投稿に『いいね』をすればするほど、『おすすめ』アルゴリズムの挙動がより良くなることも付け加えておく」とした。

やりとりのなかで説明が不足していたからか、一連の投稿をみたXユーザーの間には多少の混乱がみられた。それを鎮めるため、XのシニアソフトウェアエンジニアであるEnrique Barragan氏は「いいね」タブが削除されたあとのXの挙動について少しわかりやすい説明を投稿した。

Barragan氏によると、変更後もユーザーは自分の投稿に誰が「いいね」を付けたか、いくつの「いいね」がついたかは確認できるとのことだ。この変更は、ユーザーが他の誰かの投稿に「いいね」したかを見えなくするのが目的であり、そのためにユーザーの公開されたプロフィールページから「いいね」のタブが削除されるとのことだ。つまり、タイムラインに流れてくる投稿などの、いいねのカウンターは引き続き表示される。

Xは以前から有料ユーザーに対して、プロフィールページの「いいね」タブを非表示にする機能を提供している。今回は、その機能が無料のユーザーにも(おそらく強制的に)提供されるということだろう。

Image:X

しばらく前に、Xのオーナーであるイーロン・マスク氏は、差別主義的な発言の投稿に「いいね」を付けて世間から批判の風に晒された。今回の変更が実施されれば、マスク氏を含めすべてのXユーザーは、人目を気にせずNFSWな投稿だろうが差別的な投稿だろうが、社会的に不適切と思われるようなコンテンツを含む投稿だろうが、好き勝手に「いいね」できるようになると思われる。

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