M3 ProやM3 Maxには言及せず

「第11世代Surface Pro」発表。Snapdragon X搭載で“M3 MacBook Airより高速”

Image:Microsoft

マイクロソフトは現地時間5月20日、クアルコム製“Snapdragon Xシリーズ”チップ搭載の「第11世代Surface Pro」を発表した。タブレットとしてもノートPCとしても使える2-in-1 PCであり、同社が提唱する新たなカテゴリー「Copilot PC+」に属している。

ディスプレイは従来通りのLCD(液晶)タイプのほか有機ELタイプが用意され、価格はそれぞれ液晶が20万7680円~、有機ELが29万5680円~。日本では6月18日に発売される。

搭載チップは、ArmベースのSnapdragon X Plusまたは上位チップSnapdragon X Elite。これまでArm版Windows PCの性能は芳しくなかったが、今回は再構築されたWindows 11との組み合わせにより、M3チップ搭載の「最速のMacBook Air」よりも58%高速だと主張している。

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さらにピーク性能はM3 MacBook Airより23%速く、「持続的」性能は58%速いとも主張。ただし、ここではM3 ProやM3 Maxといった上位チップには言及していない。前々モデルの「Surface Pro 9」と比べれば、90%高速だと述べている。

バッテリー駆動時間については、最大14時間の動画再生が可能。フォームファクタは従来通りの「キックスタンドとキーボード端子を備えたタブレットPC」(キーボードは別売り)というコンセプトを受け継ぐ。

ただしベゼルが薄くなり、初めて有機EL画面がオプションとして用意された。液晶/有機ELとも画面サイズは13インチで解像度は2880 × 1920(267 PPI)、アスペクト比はお馴染みの3:2である。

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ポートに関してはUSB-C×2のみで、充電もUSB-Cを介して行う。また前面カメラには「クアッドHDフロントSurface Studio カメラ」を搭載しているが、これは3月に発表されたSurface Pro 10 for Businessと同じもののようだ。

重さは895g。本体色はサファイア、ブラック、プラチナ、デューンの4色を用意。当初はWi-Fiモデルのみだが、2024年後半に5G対応オプションが登場するという。

また新たな専用キーボード「Surface Pro Flex キーボード」も登場。Surface Pro本体に接続して使うことも、取り外した状態のスタンドアローンとしても利用できる“柔軟性”(Flex)を実現したとうたう。日本ではSurfaceペン付きで8万80円であり、予約受付中。こちらも6月18日に発売される。

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