NVIDIA DLSSは多くのRAMを必要とするため
Switch後継機、12GB RAMで「Xbox Series Sより優れたテクスチャ」実現か
Nintendo Switch後継機種、通称「スイッチ2」は12GB RAM(LPDDR5X)を搭載すると予想されている。これによりXbox Series Sを凌ぐテクスチャ品質を実現し、現行スイッチのビジュアル品質問題を解決できる可能性があるとの分析が報じられている。
ゲーム映像に関する深い知見で知られるDigital Foundryは、スイッチ2の最新リーク情報を検討し、そのなかで12GB LPDDR5X RAMに注目。これが初代モデルのRAM(4GB)から大幅なアップグレードになること、これまでRAMの少なさが大半のゲームでボトルネックになっていたと指摘している。
もしもRAMがフルスピードで動作しなくとも、プロセッサーにとっては十分な帯域幅があるはず。現世代ハードの下限であるXbox Series SのRAMも10GBに留まることを考えると、マルチプラットフォームのゲームでも妥協(スイッチ2版だけ映像クォリティを下げる)しない可能性がある、というわけだ。
また、スイッチ2に採用されるという超解像技術NVIDIA DLSSは、テクスチャの解像度を出力解像度に合わせる必要があるため、より多くのRAMを必要とする。これにより、現行スイッチが特定のタイトル(主にマルチプラットフォームゲーム)でドック設置時にも低画質にしているのを解消できる、とのことだ。
Xbox Series Sは上位モデルのXbox Series Xよりも妥協を強いられることが少なくない。たとえば『DOOM Eternal』を例にとると、レイトレーシングを処理できてはいるものの、テクスチャの質という点では「大きなトレードオフがないわけではない」と指摘。それはRAMの少なさによると述べている。
スイッチ2については、初代と同じく「据え置きゲーム機と携帯ゲーム機とのハイブリッド」となることや、後方互換性=ゲームライブラリを引き継ぐことは有力視されているが、まだ謎に包まれている部分も多い。
これまで処理落ちに苦しめられていたスイッチ用タイトルが快適に動くのか、スイッチ2向け修正パッチにより高解像度となるのか。さらなる噂話を待ちたいところだ。