現行スイッチをクロックアップせずに済む
任天堂、Switch後継機向けに『ゼルダBOTW』の“強化版”を開発中?
Nintendo Switch後継機が準備中であることは、任天堂も認めた事実である。ほぼ公然となったためか、スクエニHDも決算説明にて「HDタイトルについては、任天堂プラットフォーム、PlayStation、XboxやPCを含む、マルチプラットフォーム展開を強力に推進」という表現をしていた。現世代のスイッチでは、HDタイトルにつきXboxやPS5とのマルチ展開はほぼ不可能であり、後継機を意識してのことだろう。
さておき、任天堂がスイッチ2(通称)向けに、強化版の『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』(以下「BOTW」)を開発中との噂が伝えられている。
昨年夏、海外ゲームイベントgamescomの舞台裏で、任天堂がBOTWの改良版を披露したとの噂があった。4K解像度かつ60fpsで動くバージョンは、スイッチ2の実力を示す技術デモに過ぎないと考えられていたが、実際に発売に向けて作業中である可能性が浮上した。
セガ/アトラスの未発表ゲームに詳しいリーカーのみどり氏は、任天堂社内でコードネーム「U-King-O」プロジェクトが進行中だとX(旧Twitter)に投稿。次期任天堂ハードのコード名と関係があるかもしれないと述べた。同氏はかつて、『ペルソナ3リロード』や『ペルソナ5 タクティカ』を正式発表前に、タイトルと内容を的中させた実績がある。
また次期任天堂ハード、すなわちスイッチ2のコード名とは、現行スイッチ用ファームウェア内から見つかっていた「Ounce」を指している。
みどり氏の投稿に対して、フォロワーが「U-King」はBOTWの開発コード名だったと指摘。さらに、これまで任天堂は過去ハードからの移植作につき、コード名の末尾に現世代ハード用コード名の頭文字を末尾に付けていたと述べており、みどり氏も賛同している。
たとえばWii U用『進め!キノピオ隊長』は開発コード名「Kinopio」、3DS版は「Kinopio-C」(3DS=CTR)、スイッチ版は「Kinopio-S」という具合だ。BOTWの開発コード名が「U-King」ということは、数年前から噂されてきた。
ちなみに現行のスイッチでは、BOTWはドック設置時には900pの30fps、携帯モードでは720pの30FPSで動く。今なお任天堂の最高傑作の1つに位置づけられ、オープンワールドゲームの中でも傑出しているBOTWの強化版は、スイッチ2の実力を示すのに相応しいものとなるだろう。
これらは噂話の域を出ないが、BOTWを快適に遊びたいために、スイッチを無理やりクロックアップするハッカーも後を絶たない。もしも強化版が登場すれば(他社ハード移植やPC版が出る可能性はゼロだろう)、スイッチ2のキラータイトルとなりそうだ。