何をしているのですか

一時姿を消した「gpt2-chatbot」が再登場。アルトマン氏もまたもやSNSに不可解な投稿

Image:photosince / Shutterstock.com

先日、AIの性能を比較するサイトLMSYS Chatbot Arenaに現れた「gpt2-chatbot」は、サム・アルトマン氏がX(Twitter)になんとなく関係ありそうな雰囲気の投稿をしたことでOpenAIが関与していることが疑われた。

その性能は、現在OpenAIがユーザーに提供しているGPT-4に近いものの、(ChatGPT有料版で提供される)GPT-4 Turboに比べると、質問に対する返答はやや誤りやぎこちない表現が多く含まれると評されていた。話題になって少し経った頃、この謎の「gpt2-chatbot」はいつの間にか試すことができなくなっていた。

ところがこの謎のAIチャットボットが、再びLMSYS Chatbot Arenaに現れたとの報告がSNSにあがった。それも今度は「im-a-good-gpt2-chatbot」と「im-only-a-good-gpt2-chatbot」2種類が発見されている。

ペンシルベニア大学ウォートン・スクールで人工知能を研究するイーサン・モリック教授は、月曜日にSNSで「誰が作ったのか、何なのかは誰も知らないが、少し触ってみたところ、GPT-4と同じような大まかな能力レベルにあるようだ」と述べた。

そして、アルトマンCEOはまたもやXに謎の投稿をした。今度は「im-a-good-gpt2-chatbot」と、2つの新しいチャットボットの片方の名称をそれらが現れる前夜に投稿しており、やはりアルトマン氏かOpenAIが何かの実験目的でこれらのAIチャットボットを公開していることは間違いなさそうだ。

今度の「gpt2」チャットボットに関しては、それを試したユーザー達から、性能が強化されているとの見解も出ている。あるユーザーは「Flappy Bird ゲームのコードをPythonで書いて」と命令するだけで、モバイルゲームアプリとして使えそうなコードが出力できたと主張している。

ニュースサイトのThe Informationは、OpenAIが今週木曜日に本社でなにやら新しいイベントを計画中だが、いったんそれは延期されるとも伝えている。またAxiosは、アルトマンCEOが先週ハーバード大学で講演した際、gpt2チャットボットに触れ、それがGPT-4.5ではないと述べたと伝えた。アルトマン氏は、gpt2がOpenAIによるものかどうかも明らかにしなかったという。

一連の「gpt2」チャットボットにOpenAIが関係することは間違いなさそうであり、アルトマンCEOも少しずつ情報を漏らしているようだが、その詳細について知るには、延期されたOpenAIのイベントを待つほかないかもしれない。

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