標準モデルとProの差別化が強化されそう
2025年の「iPhone 17」、6.55インチの“Slim”登場? ProはRAM 12GB搭載か
まもなく新型iPad発表が予想されるイベント「Let Loose.」の開催を控えているなか、2025年の「iPhone 17」シリーズの1つとして「iPhone 17 Slim」が登場することや、高価な「iPhone 17 Pro」モデルの仕様についてのアナリスト予想が届けられている。
ディスプレイ専門アナリストRoss Young氏は、X(旧Twitter)の購読者限定で、iPhone 17シリーズに新たなディスプレイサイズが導入されるとの噂を聞いた、と報告している。
この新サイズは、現行のiPhone Plusモデルと同じく「標準モデルの大きい方」の位置づけとなる。ただし、新たな画面サイズは6.55インチ。つまり現行のiPhone 15 Plusが搭載している6.7インチよりも小型化されることになる。そのため製品名も「iPhone Slim」になる可能性があるという。
今年秋に登場とみられる「iPhone 16 Pro Max」は、iPhone 15 Pro Maxの6.7インチから6.9インチになると予想されている。このサイズが2025年も引き継がれるのなら、標準モデルとProモデルの差別化がプロセッサーやカメラ性能だけでなく、画面の広さにも及ぶのかもしれない。
もう1つの噂は、投資会社Haitong SecuritiesのアナリストJeff Pu氏の投資家向け研究ノートから。こちらは、主にiPhone 17 Proモデルに関する予想である。
第1に、iPhone 17 ProとiPhone 17 ProとPro Maxは、12GBのRAMを搭載するという。ちなみにiPhone 15 Proモデルは8GBのRAMを搭載しており、今年秋の「iPhone 16 Pro」モデルも8GBと見られている。
これが実現すれば、iPhoneのマルチタスクが使いやすくなるだろう。RAM容量が増えるほど一度に多くのアプリを起動でき、スムーズに操作しやすくなり、アプリがフリーズすることも防げる。
iPhone 17 シリーズの予想RAM容量と、iPhone 15シリーズを比べると次の通りとなる。
iPhone 17シリーズ(予想)
- iPhone 17:8GB
- iPhone 17 Slim:8GB
- iPhone 17 Pro:12GB
- iPhone 17 Pro Max:12GB
iPhone 15シリーズ
- iPhone 15:6GB
- iPhone 15 Plus:6GB
- iPhone 15 Pro:8GB
- iPhone 15 Pro Max:8GB
第2に、iPhone 17 Pro MaxはFace IDシステムに小型の「メタレンズ」を採用した結果、ダイナミックアイランド(画面上部の楕円状スペーズ)が大幅に小さくなるという。これはiPhone 14 Proでの初採用以来、ダイナミックアイランドが初めてダウンサイズすることになる。
このメタレンズは、数千もの細かなナノ構造により光を収束させる平面レンズ技術。サイズが小さくて量産がしやすいためコスト効率も高く、従来の屈折型レンズよりも大幅に厚みを減らしやすい。
著名アナリストMing-Chi Kuo氏は、アップルは2024年の新型iPad ProのFace IDにメタレンズを採用し、2025~2026年にiPhoneにも採用すると予想していた。
今晩登場するであろうiPad Proは、おそらく「M4」チップや有機ELディスプレイに話題が集まるはずだが、Face IDにも注目したいところだ。