モノアイではないものの、緑の光が不気味
まるでモビルアーマー? 米国防総省の特別機関が自律走行ロボットテスト中
米国防高等研究計画局(DARPA)は、まるでモビルアーマーのような外観の自律走行ロボットタンクの走行試験の動画を公開した。
このロボット戦車はDARPAが進めているRobotic Autonomy in Complex Environments with Resiliency(RACER)プロジェクトで開発されている車両でRACER Heavy Platform(RHP)と呼ばれている。全長は約6m、重量は約12t。マイクロバスほどの大きさがあるが、あらゆる地形を縦横無尽に走行する能力を備えている。
現在の性能では、巡航速度40km/hでおよそ50kmの走行が可能。数字的に自動車に比べるとたいしたことはないように思えるが、草木が生い茂り、溝や岩がゴロゴロしている地形も含めての走行性能だと言えば、この車両の走破性の高さがわかるだろう。
RHPは全面に2つの緑色のランプがあり、これが光るとまるで目のような印象に見えるのも、この車両のSF感を際立たせている。このような無人ロボット戦車が隊列を組んでやって来たら、気味悪さを感じない人はいないだろう。
ちなみに、DARPAはこの緑色のランプはただのステータスインジケーターだと述べている。
RACERプロジェクトは2004年に開始され、これまでに複数のロボット車両を開発している。約1年前にはノースロップ・グラマンの開発による水中ドローンタイプの「Manta Ray」を発表していた。