遭難時に大活躍しそう

Googleマップ、まもなく衛星通信対応か。圏外でも位置情報を取得できる可能性

Image:sdecoret/Shutterstock.com

現在のGoogleマップはインターネット頼りであり、電波が届かなくなると位置を見失うのは誰しもが体験したことだろう。しかし、Android用アプリの最新ベータ版から衛星ベースのナビに言及したコードが見つかり、ネットに接続されていない場所でも位置情報が分かる可能性が浮上している。

テクノロジー関連情報サイト「PiunikaWeb」(最近は特にGoogle Pixelシリーズに焦点を当てる傾向がある)は、Googleマップのベータ版v11.125内に、衛星ベースの位置情報共有を示唆する新たな文字列が見つかったと報告している。

これら文字列は、ユーザーが衛星を介して15分に1回、1日に最大5回まで位置情報を更新できることを示すものだ。

Image:PiunikaWeb

もしも本機能がGoogleマップに追加されたなら、携帯の電波やWi-Fiが届かない場所でも、地図上のどこにいるのかが把握できるようになる。そう頻繁には利用できないにせよ、へき地あるいは圏外で遭難した場合、命綱にもなり得るだろう。

これに先立ち、次期「Google Pixel 9」シリーズ搭載の新型モデムは衛星通信に対応するとの噂が報じられていた。またサムスンの「Galaxy Sシリーズ」も前々から衛星通信サポートが囁かれており、次期Android 15ではOSレベルで衛星通信に対応することから、Android版Googleマップが準備を始めても不思議ではない。

すでにアップルは2023年秋のiPhone 14シリーズ以降、衛星緊急SOSサービスを提供しており、捜索救助隊からも「完全なゲームチェンジャー」と絶賛されていた

とはいえ、2024年4月現在では提供地域もごく一部に限定され、いまだに日本は対象外である。GoogleをはじめAndroid陣営が衛星通信に対応することで、アップルも地域の拡大を加速すると期待したいところだ。

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