小型ソーラーパネル「Jackery SolarSaga 40 Mini」も登場

サイズと容量の良バランス! Jackeryから登場、632Whポータブル電源「600 Plus」レビュー【クーポンあり】

安蔵靖志

「Jackery Solar Generator 600 Plus」(Jackery ポータブル電源 600 PlusとソーラーパネルJackery SolarSaga 100のセット商品) 4/22(月)発売、税込119,800円

自然災害の多い日本において、ポータブル電源の必要性が高まりつつある。そんななか、ポータブル電源メーカーのJackery(ジャクリ)から、コンパクトで持ち運びに便利な “ちょうどいい” ポータブル電源「Jackery ポータブル電源 600 Plus」とソーラーパネル「Jackery SolarSaga 100」が登場した。

さらに、セットモデル「Jackery Solar Generator 600 Plus」も用意。さらに、タブレットサイズに折り畳めるソーラーパネル「Jackery SolarSaga 40 Mini」単体も同時に販売開始となる。これらのポータブル電源とソーラーパネルを組み合わせると、どのような使い方ができるのか。実際に試してみた結果をお伝えしたい。

600 Plusの販売ページはこちら(Amazon)

用途に合わせて3つのシリーズを展開

Jackeryは2012年に米国で設立されたポータブル電源メーカー。2022年にはポータブル電源とソーラーパネルを合わせて、世界累計販売台数300万台を突破したリーディングブランドだ。2024年1月に発生した能登半島地震では、停電が発生した施設や避難所にポータブル電源とソーラーパネルを無償提供している。

同社は、使用目的やニーズに合わせて3シリーズのポータブル電源を展開している。大容量とコンパクトさの両立を求める人には「Jackery Basic」シリーズ、AC充電の高速化やソーラーパネルの対応枚数が増えるなど機能性の高い「Jackery Pro」シリーズ、容量の拡張やスマホアプリでの操作も可能な「Jackery Plus」シリーズの3つとなる。

Jackery Basicシリーズは車中泊やソロキャンプなどの用途におすすめ。Jackery Proシリーズは家族でのキャンプにも向いており、ソーラーパネルと組み合わせて使えば、電気代の節約や防災対策にも役立つ。Jackery Plusシリーズは、リン酸鉄リチウムイオン電池の採用とChargeShield技術によって長寿命を実現しただけでなく、停電時にも中断のない電力供給を実現するEPS(Emergency Power Supply:緊急電力供給)機能を搭載するなど、普段使いから防災まで幅広く使えるのが特徴だ。

Jackery Plusシリーズは2023年6月に容量2042Wh・定格出力3000Wの「Jackery ポータブル電源 2000 Plus」、7月に容量1264Wh・定格出力2000Wの「Jackery ポータブル電源 1000 Plus」、9月には容量288Wh・定格出力300Wの「Jackery ポータブル電源 300 Plus」、10月には容量99Wh・定格出力128Wのモバイルバッテリー「Jackery Explorer 100 Plus」を発売。今回紹介する「Jackery ポータブル電源 600 Plus」はJackery Plusシリーズの5製品目となる。

ソーラーパネルが接続しやすく。新たに「緊急充電」モードも搭載

Jackery ポータブル電源 600 Plus(以下、600 Plus)は容量632Wh・定格出力800Wの中容量モデルで、AC出力×2ポート、USB Type-C出力×2ポート、USB Type-A出力×1ポート、DC(シガーソケット)出力×1ポートを備えている。重さは約7.3kgと比較的軽いため、防災用とはもちろんのこと、アウトドアユースにも楽に持ち歩けるだろう。

2024年4月に発売された「600 Plus」

スマホ向け「Jackery」アプリ(Android/iOS対応)をインストールすれば、バッテリーの残量や出力ワット数、ソーラーパネルに接続している場合は入力ワット数を確認することが可能。遠隔操作によって、AC出力とDC出力のオンオフもできる。

Jackeryアプリの画面

従来の製品からの変更としては、ソーラーパネルを接続する端子が本体右側のAC入力端子の隣に設置された点が挙げられる。従来は付属のトランスジャックを使って接続するようになっていたが、「接続方法が分かりにくい」というユーザーの要望をもとに改善したという。

本体右側面にAC入力端子とDC入力端子を備えている。通常よりも急速に充電できる「緊急充電」モードも新たに搭載された

また、ユーザーの要望をもとに搭載したのが、Jackeryアプリで設定すると最短1時間でフル充電できる「緊急充電」モード(通常のAC充電では1.7時間)。バッテリーに負荷をかけるため常用は推奨されていないが、出かける前に急速充電しておきたい、といった場合にも役立つ。

緊急充電モードはアプリから簡単に有効化できる

600 Plusの販売ページはこちら(Amazon)

災害時はもちろん、停電時にも家電を使用できる

では、実際にどのような使い方ができるのか、試してみることにしよう。

まず注目したいのが防災用途だ。日本は世界でも有数の災害大国で、全国各地で地震や台風など数多くの災害に見舞われている。1軒あたり年に0.13回(電力広域的運営推進機関「電気の質に関する報告書(2021年度実績)」より)とかなり少ないものの、事故や作業による停電もある。

筆者も実際に数年前、自宅で原因不明の停電に見舞われたことがあった。通信機能を搭載するノートパソコンを持っていたため、仕事はかろうじてできたものの、昼間とはいえ薄暗い部屋の中で数十分過ごさなければならなかった。そんな時にポータブル電源と電気スタンドなどの照明があれば、停電中でも明るい部屋で過ごせる。

ポータブル電源に電気スタンドを接続したところ

電気スタンドに取り付けているのはLED電球なので、3個でも21Wとかなり省エネ。ディスプレイには「18.8H」と表示されており、これだけ接続するのであれば19時間近く使えることが分かる。ちなみに本体にはLEDライトがついており、停電になっても安心だ。

もしライトがなくても、本体だけで手元を照らすことができる

夏の暑い日なら、扇風機を接続して涼めるのもうれしい。

扇風機を接続したところ

今回接続したのはUSBケーブルで接続するバッテリー内蔵タイプだが、ACモーターを搭載する扇風機でも30〜40W程度、DCモーターを搭載する扇風機ならさらに省エネのため、容量が632Whあれば長時間使い続けられる。

冬の寒い日なら、電気毛布を使って暖をとるのもおすすめしたい。

電気毛布を接続したところ

筆者の自宅にある電気毛布の消費電力は、ダニ退治向けの最大出力でも62Wだった。こたつでも数百W、電気ヒーターだと1000W前後まであるので、すぐにバッテリーが切れてしまうが、電気毛布は比較的省エネなので長時間使える。敷き布団とベッドパッドの間に敷けば、かなりの低消費電力でしっかり暖まれるだろう。

パソコンやスマホに給電できるのも便利な点。大規模災害が発生した場合、電話が全くつながらなくなってしまうことも多いが、そんな時でも通信だけは使えたりする。そんな場合にスマホを充電できれば、情報が遮断されずに済むので安心だ。

また本機には、本体を充電しながら電化製品に給電できる「パススルー」機能や、「UPS(無停電電源装置)」機能が搭載されている。自宅で保管する際に冷蔵庫や照明などを接続しておけば、停電が発生した場合に20ミリ秒 (0.02秒) 未満で電源を供給してくれるため、災害時でも安心できる。

パソコンとスマホを充電しているところ

消費電力800Wまでの製品であれば、電気ケトルも使える。800Wで500mlのお湯を沸かすのにだいたい4分ほどかかるので、632Wh÷800W=0.79時間(約47分)、つまり500mlの水を約12回沸かせる計算になる。電気が使えない生活が長引くのであれば、ソーラーパネルも組み合わせて使いたい。

電気ケトルでお湯を沸かしているところ

600 Plusの販売ページはこちら(Amazon)

ソーラーパネルを組み合わせれば長期間使えて省エネにも

最大100W発電に対応の「Jackery SolarSaga 100」

セットモデルの「Jackery Solar Generator 600 Plus」に付属する「Jackery SolarSaga 100」は、太陽光によって最大100Wの発電が可能なソーラーパネルだ。

セットモデルの「Jackery Solar Generator 600 Plus」に付属する「Jackery SolarSaga 100」

背面にはケーブルを収納できるケースと、自立して角度を変えられるスタンドを搭載している。

背面のスタンドを使って自立させたところ
屋外で給電してみたところ、入力は84Wと表示された
暖かい日に持ち出して600 Plusを充電しつつ、 “ノマドワーク”
もできる

ノートパソコンとスマホに42Wで給電しつつ、ソーラーパネルから84Wで充電できた。晴れた日に屋外でのんびりと過ごしながら給電するのも楽しそうだ。

コンパクトさが魅力的な「Jackery SolarSaga 40 Mini」

よりコンパクトで最大40Wの発電が可能なソーラーパネル「Jackery SolarSaga 40 Mini」も使ってみた。

Jackery SolarSaga 100(左上)とJackery SolarSaga 40 Mini(右下)のサイズ比較

コンパクトサイズだが、うまく角度を調節すると38Wの発電に成功。最大の発電量はJackery SolarSaga 100の方が約2.5倍あるが、このコンパクトさは魅力的に感じた。

Jackery SolarSaga 40 Miniをたたむとノートのようなコンパクトサイズになる
ノートパソコン用スタンドを使って角度をつけて600 Plusに給電してみた
Jackery SolarSaga 40 Miniから38W給電されている

SolarSaga 40 Mini販売ページ(公式サイト)

アウトドアに気軽に持ち運んで楽しめる

最後にアウトドアでも楽しんでみることにしよう。

車のトランクに600 PlusとJackery SolarSaga 100を積み込んだところ。コンパクトで比較的軽いので持ち運びしやすい

600 PlusとJackery SolarSaga 100を使って、浜辺で調理家電を使ってみた。

600 PlusにIHクッキングヒーターを接続し、料理を作った
電気ケトルでお湯を沸かしているところ

持ち運びやすさと容量の良バランス

ポータブル電源選びは、持ち運びやすさと容量がポイントだ。容量や定格出力が小さすぎると使える家電も時間も減るため、容量や定格出力が大きければいいかというと、確かに使える家電も時間も増えるものの、アウトドアに持ち運ぶのに難儀してしまう。

浜辺でお湯を沸かし、コーヒーを飲むのも楽しい

Jackeryのポータブル電源は小容量から大容量まで幅広いラインナップがあるが、実際に持ち運んで試してみると、600 Plusの容量とサイズや重さのバランスは絶妙に良かった。防災用としても使い勝手がよく、たとえば消費電力800W以下の電気ケトルを用意しておけば、いつでもお湯を沸かせるようになる。

さらに、ソーラーパネルを組み合わせれば太陽光発電も可能だ。普段からソーラーパネルで給電し、スマホ充電などに使用すれば、電気代の節約にもつながる。防災用に備えるだけでなく、普段からアウトドアにも電気代節約にも活用できるサイズ感と使い勝手は、かなり魅力的なのではないだろうか。

「600 Plus」がお得になるクーポンをご用意!

本記事のために、限定クーポンを用意!(使用期限:2024年5月31日まで)。クーポンコード「PR600PLUSGG」をAmazonもしくはJackery公式サイトのお支払い画面で入力すると、「600 Plus」単体およびソーラーパネルとのセットが5%オフになる。

人気のポータブル電源をお得に購入するには絶好のチャンス! ぜひチェックされたい。なお、サイト上でセールが行われている場合でも、クーポンは併用可能だ。

「600 Plus」単品はこちらから

600 Plusの販売ページ(Amazon)

600 Plusの販売ページ(公式サイト)

「600 Plus」とソーラーパネルのセットはこちらから

Solar Generator 600 Plus販売ページ(Amazon)

Solar Generator 600 Plus販売ページ(公式サイト)

ソーラーパネル「SolarSaga 40 Mini」単品はこちらから

SolarSaga 40 Mini販売ページ(公式サイト)

(提供:Jackery Japan)

関連キーワード: