数十億台のAndroidスマホで落とし物が見つけやすく
Googleの新「探す」ネットワーク、まもなく提供開始か。iOS 17.5ベータに手がかり
ほぼ1年前、GoogleはAndroid向けの新たな「デバイスを探す」(Find My Device/以下、FMD)ネットワークを発表した。ようやく、この新機能が一部のユーザー向けに展開し始めたことが明らかとなった。
新たなFMDネットワークは、Google Playサービスを搭載したAndroidデバイスを活用するもの。TileやChipoloなど落とし物トラッカー各社の製品に対応するほか、オフラインまたはGPS機能を持たない機器も見つけることが可能だ。
何より、全世界で数十億台も普及しているAndroidネットワークにより、全世界的にはアップルの「探す」ネットワークを凌ぐ可能性も秘めている。
しかし、Googleは発表後まもなく無期限に延期。トラッカーによる「不要な追跡」(ストーカー用途など)対策の共同仕様につき、アップルが「iOSの保護を実装するまで」待つとのこと。要は、アップルがiPhoneにFMD互換の不審なトラッカーが検出できる機能を追加するのが遅れているためだと説明していた。
ちょうど今週、iOS 17.5最新ベータ版から、AirTag以外の不審なトラッカー(ユーザーの「探す」ネットワークで認証されていないもの)を識別して無効化できる新機能の手がかりが見つかっていた。まもなくアップルも、準備が整うということだろう。
米9to5Googleによると、Google Play最新ベータ版(v24.12.14)では、一部ユーザーの設定メニューに「オフライン端末を探す」が表示されるようになったという。この機能はデフォルトでオンになっているが、ユーザーは完全にオフにできるとのことだ。
その設定はPixelスマートフォンでは「設定」>「セキュリティとプライバシー」>「デバイス検索」>「マイデバイスを探す」>「オフラインデバイスを探す」から確認できるという。
おそらく、iOS 17.5で正式に不審なトラッカー対策が有効になるのと同時に、GoogleもAndroid上で広く有効にすると推測される。今後は、より多くの落とし物・なくし物が見つかりやすくなり、落とし物タグによるストーカー被害も激減すると期待したいところだ。
- Source: 9to5Google