ポケモン+ARKとの声もあったゲームを中国大手が後追い?

中国テンセント、『パルワールド』風のモバイルゲームを傘下2社が開発中か

Image:Domenico Fornas/Shutterstock.com

中国テンセント・ホールディングス傘下にある2つのスタジオが、今年最大級のヒットとなった『パルワールド』風のモバイルゲームを開発中だと報じられている。

Bloombergの情報筋によると、テンセントが自社製ゲームの低迷が報じられているなか、傘下にあるTiMi StudioとLIGHTSPEED STUDIOSの2つが動き出したという。

両スタジオは「ペットの仲間や様式化された暴力」を融合させた『パルワールド』的スタイルで開発中とのこと。テンセントの成長を後押しする次の『王者栄耀』(中国史上最大のヒットゲーム)を探すため、結果的にそこに着地したようだ。

現在テンセントは業績回復を急ぐため、同じジャンルで複数のプロジェクトを競合させることで、最高の結果を生み出そうとしているという。実際、上記の『王者栄耀』(TiMi開発)や『和平精英』(LIGHTSPEED開発のPUBG代替ゲーム)は、そうした激しい社内競争の産物だった。

なぜ、テンセントが自社開発のヒットゲームにこだわるのか。それは他社ゲームの移植よりも収益性が高いためだという。

同社はフロム・ソフトウェアの人気ゲーム『ELDEN RING』のモバイル版を開発しているとの噂話もあった。その一方で、スクウェア・エニックスの『Nier(ニーア)』モバイル版を開発中止したとも報じられていた。大作の家庭用ゲームをモバイルに移行するには莫大な開発費が掛かり、ライセンス料の支払いも加わるため、適切なマネタイズモデルを探るのが難しかったようだ。

かたや『パルワールド』開発元のポケットペアは、PCとXbox以外のプラットフォームに移植するため「交渉中」だと明かしていた。任天堂ハードに展開することは考えにくい印象もあるが、PS4/PS5に進出すれば、さらなる伸びしろがありそうだ。

関連キーワード: