一般消費者向けは5月発表?

マイクロソフト、AI PC「Surface Pro 10」「Surface Laptop 6」発表。ただし法人向けのみ

Image:Microsoft

マイクロソフトは22日深夜にオンラインイベント「New Era of Work」を開催し、その場で新型PC「Surface Pro 10 for Business」および「Surface Laptop 6 for Business」を発表した。

ただし、いずれも法人向け製品であり、一般消費者向けには販売されない。これまでマイクロソフトは法人向けと一般消費者向けのSurface製品を同時に発表しており、法人向けのみを発表したのは異例のことだ。

両機種は、いずれもインテルの最新プロセッサーCore Ultraを搭載している。前者には、Windows 11の既存および今後予定されるAI機能の一部を加速するNeural Processing Unit(NPU)を内蔵。マイクロソフトはこれらを「ビジネス専用に作られた初のSurface AI PC」とうたう。

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Surface Laptop 6 for Businessは、USB-C Thunderbolt 4ポート(小型の13インチは1つ、大型の15インチは2つ)とオプションのスマートカードリーダーが追加されているが、画面ベゼルや全体的なデザインは前Surface Laptop 5とほとんど変わらない。バッテリー駆動時間は、公称で最大17時間から18.5時間にアップしている。

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搭載プロセッサーはCore Ultra 5/Core Ultra 7のいずれかで、基本仕様は8GB RAM/256GB SSDから。日本での価格は20万3280円~。日本でのリリース日は4月9日で予約受付中、3月22日現在で最短のお届け日は4月10日となっている。

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かたやSurface Pro 10 for Businessも、プロセッサーやRAM、内蔵SSDのオプションはSurface Laptop 6と同じ。2つのUSB-C Thunderbolt 4ポートと、充電用Surface Connectポートを搭載。バッテリー駆動時間は、前モデルの最大15.5時間から19時間となった。

ディスプレイのサイズは13インチで据え置きながら、新たな反射防止コーティングが施され、輝度は33%向上。有機ELモデルが登場するとの噂もあったが、実際には液晶モデルのみである。

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前面カメラも大幅に改良。視野角は114度で、1440pの解像度で撮影もでき、NPUチップによりビデオ通話中に背景のぼかしや自動フレーミング機能を含む「Windows Studio 効果」も利用できる。

NFCリーダーも搭載し、YubiKey NFCセキュリティキーなどの認証デバイスも利用できる。ほか、5Gオプションも予定しているとのこと。さらにSurface Proキーボード(別売りオプション)もバックライトが改良され、新たなCopilotキーを搭載している。

こちらは日本での価格は20万3280円~。リリース日は4月9日、最短のお届け日は4月18日とのことだ。

マイクロソフトは5月20日(米現地時間)に「ハードウェアとソフトウェアにまたがるAIビジョン」に関する特別イベントを開催すると複数の大手メディアに予告している。その場でSnapdragon X Eliteや有機ELオプションありのSurface Pro 10等を含む一般消費者向けモデルがお披露目されると期待したいところだ。

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