3月末に発表、4月後半発売?
新型iPad Pro、出荷開始は4月に入ってからとの噂
初めて有機ELディスプレイを採用するiPad Proがまもなく登場と噂されるなか、ディスプレイ関連サプライチェーン調査会社DSCCのCEOであるRoss Young氏は、本製品の顧客への出荷(発売)が4月になると主張している。
これまで3月末~4月という幅のある予想もあったが、遅い方にずれ込む格好である。これまでYoung氏は第6世代iPad miniの画面サイズが8.3インチになると的中させるなど、アップル未発表製品につき数々の実績がある。
また、アップルの内部情報に精通するBloombergのMark Gurman記者も、最新のニュースレターで新型iPad Proの出荷は4月の「さらに奥」かもしれないと述べていた(有料購読者限定のQ&A)。
すなわち、以前からの「iPad Pro用の新ソフトウェア(新型モデル用に設計されたiPadOS 17.4の亜種)が完成するのは3月末、あるいは4月」との予想を再確認。それを工場に送ってハードウェアにインストールする作業が2週間ほど続く可能性がある……という理由を説明している。
かたやYoung氏は、新型iPad Proの発表が「3月下旬か4月上旬」だと述べている。アップルが早めに新製品を発表し、実際の発売が数週間~1か月後となることは珍しくない。
ほか、大型・小型の2種類あるうち、小型の11インチモデルについては有機ELパネルの生産が遅れているという事情もありそうだ。サムスン・ディスプレイは11インチ、LGディスプレイは13インチ(12.9インチ後継モデル)用パネル製造を分担していると見られることは、先日もお伝えした通り。
その後、上記のYoung氏はX(旧Twitter)の有料購読者向けに、11インチ用パネルの生産が13インチより「遅れているようだ」と知らせていた。つまり11インチは発売直後、品薄になる可能性があるということだ。
もっともYoung氏は、今月(3月)中にもLGも11インチ用パネル生産を始めると付け加えていた。もしも発売が4月後半にずれ込めば、両モデルとも豊富な在庫を用意できるかもしれない。
今後発表が予想されるiPad関連製品は、ざっと以下の通りだ。
- M3チップ、有機ELディスプレイ、薄型筐体、横向き(長方形の長辺側に配置)自撮りカメラ、MagSafeワイヤレス充電を搭載したiPad Proの新モデル2機種
- 初の12.9インチモデルを含む、M2チップと横向き自撮りカメラを搭載した新型iPad Airが2機種
- トラックパッドが大型化し、筐体の一部がアルミニウム製になるなど、再設計された新型iPad Pro用Magic Keyboard
- 新しい(第3世代)Apple Pencil
以前Gurman氏は、新型iPadを発表するスペシャルイベントは期待できないと予想していた。M3搭載13インチ/15インチMacBook Airと同じく、公式サイトでのプレスリリースでお披露目される可能性が高そうだ。