かなり使いやすくなった?

Linux、デスクトップOSのシェアが初の4%超という調査結果

ウェブトラフィック分析ツール「Statcounter」が集計したデータによると、この2月の世界のデスクトップOS市場におけるLinuxのシェアが4.03%に達したことがわかった。Linuxは昨年6月に初めて3%に到達したばかりだったので、8か月ほどで4%を超えたことは、これまでに比べると驚異的な伸びと言って良さそうだ。

リーナス・トーバルズ氏によってカーネル(OSの中核部分)が開発され、1991年に公開されたLinuxは、デスクトップOSよりもサーバーや組み込み用として活躍していることが知られるOSだ。

1990年代の終わり~2000年代頃には急激に普及し、最新のWindowsに対応できなくなってきたWindows 9x搭載PCの延命手段として、また自作PCの人気などから、Linuxがブームになったこともあった。だが当時は細かい設定などをするにはコマンドライン操作が必要になることも多く、初心者にとってのハードルは高かった。

 しかし現在のLinuxは、Ubuntu、Fedora、Mintなどのディストリビューションによる継続的な改善を経て、初心者でもかなり扱いやすくなってきている。

今回デスクトップOSのシェアにおいてLinuxが4%を超えるに至った要因ははっきりとはわからないが、StatcounterのデータからはmacOSのデスクトップ市場シェアが2023年6月に21.32%だったのが、2024年2月に15.42%に下落していることがわかる。またこの間、Windowsは38.23%から72.17%へと増えており、macOSのシェアがLinuxに奪われたような格好になっている。

実際のところ、急激にシェアが伸びたとは言え、それはほんの4%でしかない。それが5%になる日もそう遠くないのかもしれないが、LinuxがWindowsやmacOSほ、どデスクトップOSとしてポピュラーになる可能性は低いだろう。

また、この話題はあくまで1つの企業による集計結果だけの話であり、同じ時期に種別不明のOSのシェアが増加していることも考慮しなければならないだろう。この種別不明のOSは、現在あるOSの最新バージョン、もしくは古いバージョンである可能性も考えられる。

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