日本のユーザーの声も反映

Google Pixel、3月の機能アプデ展開開始。第1世代Pixel Watchやタブレットにも新機能

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Googleが約3か月ごとに提供している、Pixelデバイス向け新機能を提供するFeature Dropsの2024年3月版を公開した。今後数週間をかけて展開していく。

今回のFeature Dropsは、主にPixelスマートフォン、Pixel Watchへの機能追加だが、一部Pixel Tabletなどへの新機能も含まれている。

Pixelスマートフォン向け新機能

Pixelスマートフォン向けの新機能は3つある。ひとつめは、知らない番号からの着信に折り返す前に確認する機能だ。着信履歴画面の「番号検索」から、かかってきた番号を確認することができる。これは日本のユーザーからのフィードバックを基に開発されたと説明されており、Google Pixel 6以降に順次提供される。

2つめはInstagramに関連する機能で、Pixelスマートフォンで撮影した、10bit HDR動画やUltra HDR写真をInstagramに投稿することが可能になった。

最後はPixel 7向けの「Circle to Search(かこって検索)」機能だ。この機能は、画像やテキスト、動画のなかに調べたいことを見つけたとき、その部分を丸く囲ったり、なぞったり、タップしたりするだけで、検索することができるというものだ。たとえば動画内に映っているバッグなどのアイテムを調べたければ、それを丸く囲むように画面をなぞれば、ウェブ検索で同様の製品を探すことができる。

ちなみに、米国向けのFeature Dropには、電話アプリで通話相手が無言のときにCall Screenで通話を開始できるようになった。かかってきた電話の発信者が話し出さない場合、画面に「Hello」と表示が現れ、これをタップすることでGoogle Assistantが発信者に何か喋るよう促す。またスクリーニングされた電話に出られないときは、Google Assistantが発信者に少々待つよう知らせることができるようになる。この機能は米国内のPixel 6以降に提供される。

第1世代Pixel Watch向け新機能

Pixel Watchにもいくつか新機能が提供されているが、今回は主に第1世代Pixel Watchに向けたものだ。

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まずは、ペースコーチングが第1世代でも使えるようになる。これまではPixel Watch 2専用の機能だったが、第1世代にもこの機能が提供され、ユーザーはトレーニング中にGPSやモーションセンサーの情報から目標とするペースを維持できているかを確認したりできる。もし、目標を外れた場合はPixel Watchの触覚通知またはPixel Buds Proから音声でそれをユーザーに知らせることができる。また、ワークアウトのUIは、より大きなテキストと明るい色で表示し、集中力を切らさないよう工夫された。

他にも、アクティビティの自動開始と自動停止が利用可能になる(これまでは自動一時停止だけだった)。この機能はランニング、ウォーキング、エリプティカル、スピニング、アウトドアバイク、トレッドミル 、ローイングに対応する。また、ワークアウト後はFitbit Relaxアプリで呼吸エクササイズが使えるようになる。

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Pixel Watch全体では、Wear OSのGoogleマップがアップデートされ、公共交通機関利用時の乗換案内やリアルタイムでの出発時刻や目的地までの最適移動ルートを表示可能になる。この機能はLTE対応機種ならPixel Watch単体で、そうでない場合はスマートフォンとの連携で利用可能だ。

その他のPixelエコシステム向け機能アップデート

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Pixel Tablet、Pixel Fold、Pixel 5a (5G) 以降では、ビデオ通話を共有するアプリを選択できるようになる。また、使用中のアカウントで以前にペアリングしたことのあるデバイスは、同じアカウントを使う新しいスマートフォンやタブレットからFast Pair機能を使って簡単にペアリングが可能になる。

PixelデバイスでGoogleドキュメントのマークアップ機能を使うと、指やタッチペンでドキュメントなどに直接手書きメモが追加可能になる。

Pixel Tabletに新しく提供されるGboard音声ツールバーを使うと、デジタルキーボードに画面を遮られずにすむようになる。

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