アカウントごとに人格が違う人は要注意

Meta、FacebookとThreadsの連携による同時投稿をテスト

Image:Threads

Metaは、分散型のTwitter風SNSとして立ち上げた「Threads」に、Facebookとの同時投稿を可能にすべくテストしている。Metaは2021年より、FacebookとInstagramの間に同様の連携機能を提供している。

TechCrunchは、このテストはiOSアプリに限定されており、EUではテストされていないと伝えている。

複数のSNSに定期的に投稿をしているユーザーの場合、同時投稿機能は何度も同じ内容を投稿する煩わしさが軽減されるメリットがある。Metaの提供するサービスのユーザーは、39.8億人に達すると報告されており、この機能を利用するのがFacebookとThreads両方を利用するユーザーのごく一部だけだったとしても、それぞれのアプリに投稿される数は非常に多くなるかもしれない。そして、投稿数の増加は、広告主にとっては大きな指標になるだろう。

Image:Ljiljana Grujicic(Threads)

今回のテストは、ThreadsのユーザーであるLjiljana Grujicic氏(@whimchic)によって、FacebookのiOSアプリにこの機能が追加されていることが発見された。そして、Grujicic氏がこの機能を有効にして投稿したところ、FacebookとThreadsの両方に同じ内容の投稿が行われたことが確認されたが、いずれの投稿にも、それがFacebookのiOSアプリからの投稿であることは記されていなかった。

注意すべきは、Facebookでは実名で活動しているユーザーが、Threadsでは別のアカウント名、ユーザー名を使用し、全く関係ないアカウントとして使用している場合だ。もし、事前告知もなしに同時投稿が有効にされるようなことがあれば、そのユーザーにとっては大きな懸念事項となるだろう。実際、Metaは以前、Threadsの投稿を自動的にFacebookやInstagramのタイムラインにも表示するようにしていたことがあった。

Image:Ljiljana Grujicic/LinkedIn

なお、Facebookがテストしているのは同時投稿だけではないようだ。Grujicic氏は、LinkedInのアカウントに、FacebookアプリにAIが投稿する文章の作成をサポートする「Write with AI」機能のテストが行われていることを示すスクリーンショットを共有している。

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