多数のスマートホーム製品を一括管理
Amazon、初のスマートホーム用コントロールパネル「Echo Hub」を2/22より国内販売開始
Amazonは、同社初となるスマートホーム用コントロールパネル「Echo Hub」を、2月22日より国内販売を開始する。価格は25,980円(税込)。
8インチのタッチディスプレイを備えた、壁掛け式のAlexa搭載スマートホーム用コントロールパネル。Echoシリーズ内の位置づけとして、主に「多数のスマートホーム製品を一括管理したい」というユーザーに向けて開発された製品で、昨年9月に海外発表がなされていたが、この度国内販売が決定した格好だ。
Alexa対応のスマートホーム製品やスマートリモコンに接続した家電を、Echo Hubを活用して一括操作することが可能。使用頻度の高い照明調整やスマートカメラ映像の確認、音楽再生などをタッチ操作で素早く行える。壁掛け用のマウントやアンカー、ネジを付属し、同梱するテンプレートを参照しながら設置が行える。
本体には、近接検知用のパッシブ赤外線センサーを搭載する。ユーザーがEcho Hubに近づくと赤外線技術によって人の接近を検知し、ディスプレイがホーム画面に自動で切り替わる。なお、本機能は設定画面からオンオフも可能だ。
人が近くにいない未使用時には、お気に入りの写真や時刻などを表示するスタンバイ画面に切り替わる。Amazon Photosに保存した写真も表示可能で、「壁掛け時計や壁掛けフォトフレームとして活用できる」とアピールしている。
また、新たな写真コレクションとして「自然の質感」「景観」、ビデオ背景コレクションとして「ワイルドアース」「ムード」を追加。アートや抽象図形、ミニマルといった従来のEchoシリーズの背景も引き続き利用できる。
ホーム画面に表示されるウィジェットは、自由にカスタマイズが可能。Alexaアプリにスマートホーム製品を登録する際に設置場所を入力することで、各製品を部屋ごとにグループ表示することができる。加えて、自宅内で特に使用頻度の高い製品を、部屋を横断して「お気に入り」としてグループ表示することも可能だ。
ウィジェットやグループ、ショートカットなどを使用して、接続中のカメラのライブ映像を表示させることも可能。ウィジェットやショートカットからマルチビューを選択すると、ユーザーが直近で使用したカメラのライブ映像を最大4つまで一度に表示できる。
また、接続カメラで撮られた静止画を表示させるスナップショット機能を搭載し、複数のカメラのスナップショットを一度に表示させることも可能。なお、記事執筆時点でスナップショット機能はRingデバイスのみ対応する。
本体下部にマイクを内蔵しており、Echoシリーズの他デバイスと同様、Alexaによる音声入力でスマートホーム製品の操作をリクエストすることや、カメラのライブ映像の表示、音楽・ポッドキャストの再生などが手軽に行える。
ほか機能面では、ドアのロックや照明の明るさ、エアコンの調整といった一連の操作を定型アクションとして事前設定することで、各操作をワンタッチで行うことができる。Alexaアプリ上で作成した新しい定形アクションも自動的に表示する。
オーディオ面では、Echo Hub上部に配置されたステレオスピーカーから直接音楽の再生が可能。また、自宅内のスピーカーをEcho Hubと接続して、自宅全体のオーディオをコントロールすることが可能で、画面上にコントロールを表示させ、マルチルームミュージックグループ内で各スピーカーの音量や出力を管理、操作することができる。
さらに、Wi-Fi、Bluetooth、Zigbee、Thread、Matter規格などに対応。様々なカメラや照明、スマートロック、スマートプラグ、サーモスタット(エアコン)、スピーカーなどとの互換性を備える。BluetoothプロファイルはA2DPをサポート。ほか、対応のPoE(Power-over-Ethernet)アダプタを使用することで、イーサネット経由でも接続可能だ。
本体側面部にマイクのオン/オフボタンを装備するなど、「何重ものプライバシー保護対策を用いた設計」を施している。カラーはグレーシャーホワイトの1色のみを展開。プロセッサにはMediaTek MT8169Aを搭載する。外形寸法は約202W×137H×15Dmm、質量は約365g。