消費者は混乱しそう

iPhone 16とSEが統合し「iPhone 16 SE」が登場する可能性

Image:Foxartbox/Shutterstock.com

アップルが次期廉価モデル「iPhone SE 4」に、iPhone 15シリーズと同様のダイナミックアイランド(画面上部の楕円状スペース)を採用し、大幅なデザイン変更を計画しているとの噂が先日あった

これを発信した著名リーカーが、さらに次期「iPhone 16」シリーズとSEラインアップが統合される可能性があると伝えている。ただし、本人も「少し疑問がある」との留保をつけている。

XユーザーのMajin Bu氏は「iPhone 16のラインナップがSEのラインナップと統合されることを示すと思われる表」を入手。そこには、アップルが「iPhone 16 SE」と「iPhone 16 SE Plus」を開発中だと書かれているという。

iPhone 16 SE/16 SE Plusともに、ローエンド市場向けの位置づけ。その一方でiPhone 16標準モデルは120Hzのディスプレイ、2つのカメラ、改良されたバッテリーを搭載するという。

直接は書かれていないが、要はiPhone 16 SEモデルはともに画面は60Hzのまま、カメラはシングルのみ。ただデザインはiPhone 16標準モデルに近いということだろう。

iPhone 16シリーズの一部モデルがバッテリー増量となることは、先週Bu氏が自ら予想していた。ただし標準モデルの画面が120Hz対応となるのは、信頼性の高いディスプレイ専門アナリストRoss Young氏が2025年と見ていることと食い違っている。

Bu氏の発言に戻ると、「ダイナミックアイランド、iPhone XRに似たスタイル、iPhone 15に似たカラーを持つiPhoneモデル」がテストされていることは事実だと主張。以前はこれがiPhone SEだと思ったが、今では少し疑問があると付け加えている。

iPhone 16シリーズのバッテリー容量に関しては、アップル未発表製品の予想に数々の実績あるyeux1122氏が「内部パーツの消費電力が改善。特にMaxの場合は物理的なバッテリーの改善と相乗効果により、史上最長のバッテリー持続時間を実現」と述べていた。同氏はM2 14/16インチMacBook Proが2022年内に登場しないことや、iPhone 15標準モデルで常時表示は使えないことを的中させていた。

アップルがフラグシップ機と同時に廉価なSEモデルも発表するのは、Apple Watchで実現済みだ。とはいえ、すでにフラッグシップ機が4モデルある上に、SEモデルが2つ増えるとなると、消費者の混乱や、標準モデルとSEとの共食いを招きかねないとも思える。

結局は「iPhone 16シリーズとSEの同時発表」に落ち着く可能性もありそうだが、続報を待ちたいところだ。

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