Ultra 1.0は有料プランで利用可能に

Google Bardが「Gemini」に名称変更。高性能AIモデル「Ultra 1.0」も提供開始へ

Image:Google

Googleが、AIモデル 「Bard」のブランド名を「Gemini」に変更すると発表した。

Geminiは昨年末に「同社最大かつ最も有能なAIモデル」との触れ込みで発表され、これまではBardと並行して存在していたが、Googleは様々なAIツールを「Gemini」ブランドとして統合していく方針のようだ。

Google BardはすでにGemini Proに切り替わっており、無料ユーザーが使う分には大きな変化はない。一方、Google WorkspaceとGoogle Cloudに組み込まれる「Duet AI」は現在「Gemini for Workspace」と呼ばれるようになっている。Duet AI for Cloudも「今後数週間以内に」Geminiブランドに統合される予定だ。

Googleのスンダー・ピチャイCEOはブログ記事で「12月、われわれはGemini時代をスタートさせ、テキスト、画像、音声、動画の幅広いベンチマークにおいて新たな最先端技術を打ち立てた」「Geminiは単なるモデル以上のものへと進化しており、何十億もの人々が毎日扱う製品から、開発者、企業の技術革新を支援するプラットフォームやAPIまでエコシステムのあらゆる側面をサポートしている」と述べている。

Geminiはウェブ上において40の言語で使うことが可能だ。またAndroid版のGeminiアプリもリリースされ、iPhone(iOS)ではGoogleアプリでアクセスできる。

Google最大のAIモデルである「Ultra 1.0」は、これをベースとする「Gemini Advanced」という名称に生まれ変わった。 Googleの説明によると、Gemini Advancedは「推論、指示に従うことが得意でコーディング、創造的な共同作業に非常に長けている」という。

なお、Gemini Advancedを使用するには、新しく設定される「Google One AIプレミアム」プラン(月額2900円)に登録しなければならない。このプランには、既存のGoogle Oneプレミアムプランの全特典(2TBのストレージ、Googleフォトの専用編集機能、Google Meetのプレミアムビデオ機能、Googleカレンダーの強化された予定スケジュール)が含まれている。このプランに加入していれば、Geminiが利用可能な場所ならどこででも、新しいより高度なAIモデルにアクセスできる。Google Workspaceでも、もちろんGeminiを利用できるようになるはずだ。

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