公開情報へのリンクはストーカー行為にあたる?

テイラー・スウィフト、プライベートジェット追跡SNS運営者に法的措置の警告

Iamge:Brian Friedman / Shutterstock

人気歌手のテイラー・スウィフトは、著名人のプライベートジェットの追跡情報をSNSに投稿するアカウントを運営するフロリダの大学生、ジャック・スウィーニーに対して法的措置をとると警告したと、Washington Postが報じている

スウィーニーが扱っている情報は何百人もの著名人、政治家、資産家その他公人たちのプライベートジェットの運行データで、 ほぼリアルタイムでこれら航空機の居場所を地図に示す格好でSNSに自動的に投稿している。また、特にスウィフトのような絶大な知名度を誇る人物のプライベートジェットは、専用アカウントを設けて単独で追跡できるようにしている。

しかし昨年12月、スウィフトの弁護団はスウィーニーに対して、この追跡アカウントがスウィフトとその家族に対し「直接的かつ回復不可能な損害、精神的・肉体的苦痛」を与える「ストーカーおよび嫌がらせ行為、支配権の行使」であるとして、追跡を止めない場合は「あらゆる法的措置を講じるほかない」と警告した。

スウィーニーが使用しているデータはすべて連邦航空局(FAA)が公開している情報であり、誰でも自由に入手することができる。しかしスウィフトの弁護士であるケイティ・ライト・モローンは、スウィーニー宛の警告文で、フライトを追跡することで、スウィーニーがスウィフトに対して「ストーカー行為や嫌がらせ行為」を行っているとみなすとしている。

この警告は、調査会社が公開した「プライベートジェットのCO2排出量が最も多い著名人ランキング」のトップにスウィフトが挙げられ、世間からの風あたりが強まった時期に出された(スウィフトのスタッフは、機体は定期的に他の個人に貸し出されていると釈明した)。

またFacebookとInstagramはこの時期、スウィーニーが開設していたスウィフトのプライベートジェット機追跡アカウントを凍結処分にしている。

スウィーニーは2022年、Twitterで公開していた、イーロン・マスクのプライベートジェット追跡アカウントが停止されたことで注目を浴び、その後Threadsにアカウントを立ち上げるなどしている。またしばらく後、Twitterに再びマスクの追跡アカウントを立ち上げたが、表示する情報は24時間遅延のものに制限された。現在はThreads、InstagramFacebookBlueskyなど、多数のSNSでプライベートジェット追跡アカウントを公開している。

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