Internet Archiveへのリンクを新設?

Google、検索結果から“キャッシュ”へのリンク削除。検索演算子「cache:」も廃止へ

Googleの検索結果からキャッシュへのリンクを削除したことを、同社の検索担当責任者ダニー・サリバン氏が正式に認めた。1月末から表示されなくなったとの報告が相次いでいたが、Google公式の方針だと確認された格好だ。

サリバン氏はXにて、キャッシュにつき「その昔、ページが読み込まれるかどうか当てにならないことがよくあった時代に、人々がページにアクセスするのを助けるためのものだった」と説明。しかし「最近はだいぶ改善された。だから、引退させることにした」と述べている。

ページキャッシュとは、Googleが最後にアクセスした際に各ページの内容を保存したもの。リンク先がオフラインになっている、あるいは消された場合でも、過去のデータにアクセスできるため重宝された機能である。

その見方は、検索結果のURL横にある3点メニューをクリック。一番下にキャッシュを見るリンクがあったが、今ではなくなっている。下記は2021年時点でのGoogle検索であり、「Cashed」リンクが存在していたことが分かる。

実は昨年末から、キャッシュリンクを削除するテストは、一部ユーザーを対象に行われていたようだ。Googleアカウントでサインインした状態では見えず、サインアウトしてみると復活していたという具合だ

サリバン氏はアクセス不調の際の救済措置に限定しているが、他に様々な用途で役に立っていた。たとえばSEOの専門家が自分のサイトを修正あるいは競合他社を観察する、何らかの事情で消されたデータも収集できる。それに居住している地域がブロックされている場合、VPN代わりとして大活躍していた。

今のところリンクがなくなっただけであり、ページのURLの前に「cache:」を付けることでキャッシュを見ることは可能だ。しかしサリバン氏は、近い将来それもなくなるだろうと述べている。

この方針は急に出てきたものではなく、少し前からGoogleはそれとなく示唆していた。2021年初め、同社のマーティン・スプリット氏は、キャッシュ表示は「基本的にメンテナンスしないレガシー機能」だと述べていた

とはいえ、サリバン氏は「個人的には」と但し書きしつつ、かつてキャッシュリンクがあった場所にInternet Archiveへのリンクを追加することを期待していると語る。ページが歳月の経過とともに変化していった様子を簡単に見られてピッタリだというのだ。

「約束はできない。話し合って、どうなるかを確認しなければならない。しかし、それが全ての人にとっていいことだと思う」とのことだ。

今でもInternet ArchiveにURLを入力してキャッシュを確認できるが、やはり一手間かかり、しかもデータが保存されている保証はない。Googleの善処を望みたいところだ。

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