メディア向け内覧会を実施

MSI、ポータブルゲーミングPC「CLAW」など2024年の注力モデルを発表

編集部:松永達矢

「CLAW A1m」

エムエスアイコンピュータージャパンは、「MSIノートPC国内向け新製品内覧会2024」を本日2月2日に開催。ポータブルゲーミングPC「CLAW」など注力商品の説明が行われた。

「CLAW A1M」は、1月に開催されたCES2024で初披露されたMSI初となるポータブルゲーミングPC。「昨年非常に活発な市場だった」というポータブル市場に、ゲーミングPC大手である同社が参戦する格好だ。なお、発売時期と価格については現在も未定となっている。

ディスプレイはフルHD(1,920×1,080)解像度の7インチIPSモニターを搭載。リフレッシュレートは120Hzに対応し、タッチ操作が可能。筐体デザインは長時間のプレイにも最適だとするエルゴノミックデザインを採用した。

既報の通り、大きな目玉はポータブルゲーミング機として初めてInterl Core Ultraプロセッサーを搭載した点。日本国内での展開は「Core Ultra 5 135H/512GB」「Core Ultra 7 155H/1TB」の2モデルとなっており、海外で用意される「Core Ultra 7 155H/512GB」の仕様はラインナップから外されている。内蔵メモリは2モデルともに16GB LPDDR5 RAMとなる。

ポータブルゲーミング機として初めてInterl Core Ultraプロセッサーを搭載

GPUはプロセッサーに内蔵された「Inrtel Arc Graphics」を用いることで、非常に高いグラフィックス性能を実現しており、エントリーゲーミングPCに搭載される「Geforce RTX2050」や、「Ryzen Z1 Extreme」を採用するポータブル機のGPU「Radeon Graphics」を超えるパフォーマンスを達成しているとアピール。ACアダプター接続時だけでなく、バッテリー駆動状態でも幅広いジャンルのゲームを快適にプレイできるという。

本体上部にLRのトリガーボタン、背面にマクロキーボタンを2個、画面横にスタートボタンセレクトボタン、独自UI「MSI Center M」やクイックセッティングの起動キーを配置する。左右のスティックと右側に配置されるアクションボタンにはRGBバックライトを搭載。専用ソフトを介して色のコントロールを行うこともできる。

冷却システムはゲーミングノートPCのノウハウを投入したという「Cooler Boost Hyper Flow」を搭載。2基のファンと2本のヒートパイプを使用し、限られたスペースで効率的な冷却を行う。また、筐体の中央部のスペースに排気部分を設けるなど、本体内部の熱を逃しやすい構造となっている。

独自の冷却機構「Cooler Boost Hyper Flow」を搭載

バッテリー容量は53WHrで、ゲームプレイで最大2時間のバッテリー駆動を実現。JEITA3.0に基づくバッテリー駆動計測では、4K動画連続再生で最大7時間、アイドル時で最大8時間のバッテリー駆動が可能になっているとのこと。

Bluetoothバージョンは5.4で、Wi-Fi 7をサポート。外部端子としてUSB PD対応のThunderbolt 4端子や、microSD(SDXC対応)カードスロット、3.5mmオーディオジャックを搭載する。外形寸法は294W×117H×21.2Dmm、質量は675g。別売オプションとして液晶保護ガラスや専用ポーチを同梱する「アクセサリーパック」や、据え置き型にしてデスクトップPC感覚で使える「ドッキングステーション」も販売予定だと案内している。

ゲーミングノートPCのラインナップでは、カジュアルゲーマー向けのミドルスペック機「Cyborgシリーズ」に薄型軽量/14インチモデルの「Cyborg 14」を投入。同サイズのPCでは「Stealth 14」が展開されていたが、Cyborg 14は「必要な性能と必要な機能をコンパクトにまとめたモデル」だと同社は説明する。

「Cyborg 14」

CPUは第13世代のインテルコアプロセッサー「Core i7 13620H」を採用。デスクトップPC並の性能とマルチタスクやクリエイティブ用途でも快適な操作が行えるとアピールする。

GPUは「Geforce RTX4050」「Geforce RTX4060」「Geforce RTX3050」を用意。4050/4060については、薄型軽量モデルへの搭載になるため45W版を採用するが、22年末までの売れ筋モデルに搭載されていた「Geforce RTX3060」よりも高い性能を発揮できるとのことだ。

デザインは、15インチ機の「Cyborg 15」を踏襲し、本体の底面カバー、ベゼルやキーボードの一部にスケルトン素材を使用。同社ゲーミングノートPC最軽量となる1.6kgながら、薄型PCではオミットされがちな有線LANポートを搭載。その他、USB 3.2Gen 1 Type-C(映像出力対応)×1、USB 3.2Gen 1 Type-A×2、HDMI、3.5mmオーディオジャックを搭載する。

筐体の一部にスケルトンパーツを使用

その他、既にリリースされているゲーミングノートPCフラグシップモデル「TITAN 18 HXA14V」や、クリエイター向けPC「Prestige 16 AI Studio B1V」、パワフルビジネスノートPC「Modern 14H」なども2024年の注力商品として紹介された。

さらに、記憶ストレージのSSDやHDDなどの速度を測定するベンチマークソフト「CrystalDiskInfo」「CrystalDiskMark」とのコラボレーションを発表。MSIノートPCのイメージキャラクター「美星メイEdition」を2024春頃にリリース予定だとアナウンス。会場ではTITAN 18 HXにてデモンストレーションを行っていた。

TITAN 18 HXでのデモンストレーションを実施

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