今のところ「厳選された」アドオンのみ

Android版Edgeブラウザ、まもなく拡張機能に対応か。Firefoxに続き

Image:Ascannio/Shutterstock.com

モバイル向けWebブラウザとデスクトップ(PC)版ブラウザとの違いは、主に「拡張機能が利用できるかどうか」にある。これまで名の知られたブラウザのうち、モバイル版で拡張機能をサポートしていた数少ない例の1つが、Android版Firefoxだった

そんな状況のなか、遠からずAndroid版Microsoft Edgeが拡張機能をサポートし、対応ブラウザの仲間入りを果たす見通しだ。

Chromeの情報に詳しいLeopeva64氏は、Android版Edgeの最新プレリリース・ビルドにて、拡張機能のサポートがひそかに追加されたことを報告している。

これによりユーザーは、デスクトップ版EdgeやChrome上に提供されているようなアドオンを、Android版でもインストールできるようになる。実験機能として実装され、有効にすると「厳選された」拡張機能が動くとの説明がある。つまり、デスクトップ版向け拡張の全てがすぐに動くわけではないようだ。

今のところ本機能は初期段階にあり、Canaryチャネル(毎日アップデート/Devチャネルは1週間に1回)で、テスト中である。このバージョンは2月下旬にベータ版がリリースされ、3月末に安定版が配信される予定だ。

特筆すべきは、拡張機能のサポートが急速に進んでいることだ。Lance Adams氏は、すでに「Dark Reader」「Global Speed」「uBlock Origin」(いずれもデスクトップ版あり)が、Android版Edgeの「拡張機能ベータ」ページに表示されており、アドレスバーにedge://extensions/と入力すると表示されると指摘している

記事執筆時点では、モバイル版Chromeが拡張機能をサポートする兆候はないが、可能性は高まったと言える。なぜならEdgeとChromeは同じChromiumベースであり、マイクロソフトが拡張機能を導入するために行う技術的な整備は、Googleが同様の決定を下した場合、対応するハードルを下げるはずだからだ。

実際、デスクトップ版Edgeはリリースされた直後から、Chrome用アドオンの多くをそのままインストールできた。モバイル版では逆向けのフィードバックが実現するよう期待したいところだ。

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