3月末のイベントに何かが登場するかも

アップル、スマートホーム製品用の「homeOS」開発中?tvOS 17.4ベータに手がかり

Image:WML Image/Shutterstock.com

アップルは「HomePod」と「Apple TV」といったスマートホーム製品に、システムソフトウェアtvOSを搭載している。そして開発者向けに配信されたtvOS 17.4最初のベータ版から、新たな「homeOS」開発が水面下で進行中の手がかりを米MacRumorsが発見した。

2021年6月、アップルは「homeOS」に言及した求人情報を出したが、メディアに注目されるや直ぐに削除した。それ以降、homeOSが表面化することは一切なかった。

当初HomePodはiOS 11の修正版を使っていたが、2018年以降はtvOSプラットフォームに移行している。つまり今回の発見は、ゆくゆくはtvOSとHomePodのシステムソフトウェアを完全に統合し、homeOSとしてリブランドする可能性を示しているわけだ。

アップルの未発表製品に詳しいBloombergのMark Gurman記者は、同社がアマゾンの「Echo Show」や「Google Nest Hub」に対抗するスマートホーム・ディスプレイの開発に取り組んでいると主張していた

この製品はバリエーションが複数あり、1つはスピーカーとApple TV機能、FaceTimeカメラを1つに統合した新たなHomePod製品。もう1つが「HomePodのボディにiPadをロボットアームで繋げる」というものだ。いずれにせよ、HomePodにディスプレイを追加するという方向ではある。

ほか、上部にタッチスクリーンを搭載したHomePodの噂もあった。現行のHomePod(第2世代)の天板もSiriに合わせて複数のバックライトが光り、ある程度の表現力はあるが、こちらは文字や画像が表示できて情報量が増えると見られている。

そしてtvOS 17.4ベータ1に追加されたSharePlay機能は、タッチスクリーン付きHomePodが開発中だと示唆するものだ。具体的にはApple TV用Apple MusicアプリにQRコードが追加され、これを他の人がスキャンすることでSharePlayセッションを開始できる。画面付きのHomePodにも、同じ機能が搭載される可能性があるという。

tvOS 17.4はiOS 17.4とともに3月に公式配信される見通しだが、これはアップルが新製品発表ベントを行うと噂される時期に近い。同イベントでは有機EL版iPad Proや12.9インチiPad Air、M3搭載MacBook Airの発表が有力視されており、“One more thing”として何かが登場するのかもしれない。

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