マスク氏の言うスケジュールなので…

テスラ、2025年後半にも「2.5万ドルの安価な新型EV」発売を目指す

Image:Tesla

テスラCEOのイーロン・マスク氏はテスラの2023年第4四半期業績報告で、2万5000ドルの安価な車種を含む、次世代電気自動車の量産を、2025年後半にも開始すべく取り組んでいることを明らかにした。

マスク氏は新車種に関する暫定的なスケジュールとして、2025年後半の生産開始を見込んでいると述べた。ただしマスク氏の言うスケジュールは、過去の例を見ても年単位で遅れる可能性があるため、かなり割り引いて見ておく必要がある。

Reutersが最初に「この件に詳しい4人の関係者」から得た話として伝えたところでは、新しい車種の開発名は「Redwood」とされ、小型SUVと呼ばれるジャンルのクルマになる模様だ。

マスク氏は、数年前に2万5000ドルの大衆向けEVを開発すると述べていたが、この計画はいったん棚上げにされていた。そして、2023年になって再び計画として戻ってきた

Reutersの情報源によれば、テスラは昨年、サプライヤーに対してRedwoodの部品調達への入札招待を送っており、週あたりの生産台数を1万台と予測していたとのことだ。。そして、複数の関係筋が2025年6月よりこの新車種の生産を開始する予定だと話したという。

なお、マスク氏は昨年5月にテスラが2つの新製品の開発に取り組んでいると述べていた。また、昨年9月に発売されたウォルター・アイザックソン氏によるマスク氏の伝記によれば、そのうちのひとつが今回の安価なモデルで、もうひとつはそれと同じアーキテクチャーを採用する自動運転ロボタクシーになるという。

マスク氏が数年前から求めていた2万5000ドルのEVが本当に発売できれば、2025年はテスラにとって重要な年になるだろう。しかしその前に、まずは成長鈍化で厳しくなると自ら予想している2024年を乗り切る必要がある。

関連キーワード: