これで社内ステータスがさらにアップ
ウェブ会議システム「Webex」がCarPlayに対応。運転中でもミーティング参加可能に
今日もバリバリ活躍するビジネスマン諸氏なら、毎日電話やミーティング、資料作成から取引先との会合、帰社しての会議など多忙を極めていることだろう。そして、そんなビジネスマンなら、さらに業務に邁進するため、ほんの隙間の時間でさえも無駄にはしたくないはずだ。
シスコシステムズのビデオ・音声会議サービスWebexは、iPhoneやCarPlay機能を利用してシームレスに会社のWeb会議参加可能になったことを発表した。会社や組織がこのサービスを導入していれば、これでいつでもどこでもウェブ会議に継続参加できるとしている。
まずPCで参加しているWebexミーティングは、ユーザーが画面に表示されるQRコードを読み取ることでiPhoneにシームレスに移行することが可能だ。これはMove to Mobileと称する機能で、5月から提供が開始された。この機能を使えば、ウェブ会議の最中に急用でその場を離れなければならなくなったとしても、会議内容を聞きそびれることはない。
そして、今回の新機能であるCarPlayへの対応によって、クルマに乗り込んで走り出してからも、相手の顔を見るのは無理にしても少なくとも「耳だけは」会議に参加しつづけることが可能になった。もちろん車載のマイクから発言もできる。
さらに、8月に予定されるアップデートでは、Webexの録音保存された会議へのアクセスもCarPlay経由で可能になるとのこと。参加できなかったミーティングでどんな会話ややりとりがあったかを、高速道路の出口渋滞に巻き込まれながらでも知ることができるため、クルマは遅れても情報面では社内の人たちに追いつくことが可能だ。
ただ、気になるのはこの機能を歓迎し、積極的に使おうと意気込むユーザーがどれぐらいいるのかという点だ。バリバリ働き過ぎなビジネスマンなら、クルマ移動は1日のうちにひと息入れられる、ほんのわずかな機会かもしれない。運転中も仕事ができるのは良いことだが、身体を壊す前に適度に休憩するスキルも、継続してパフォーマンスを引き出していくには必要だろう。