旧バンドは流用できない可能性

次期「Pixel Watch 3」、大小2サイズを開発中?ディスプレイやバッテリー大型化か

Image:Gabo_Arts / Shutterstock.com

Googleのスマートウォッチ「Pixel Watch」シリーズは、初代と第2世代ともに「小さすぎる」との指摘があった。人によっては感想は様々にあり、ちょうど良いとの声もあるが、1種類しかないためにサイズが選べないことは事実である。

しかし米9to5Googleの情報筋は、Googleはこの問題に対処すべく、次期「Pixel Watch 3」につき2つのサイズを開発中だと主張している。

昨年10月に発売されたPixel Watch 2は、初代よりもプロセッサー性能や電力効率が向上し、皮膚温計測など新機能も追加されているが、外見上の差異はほとんどない。本体部分も直径41mm、厚さ12.3mmなどを踏襲している。クラウン(竜頭)は丸みを帯びて大型化しているが、それ以外は背面のセンサー部分を見なければ新旧モデルを区別するのは難しい。

さて情報筋によると、Pixel Watch 3の大小サイズはディスプレイの広さと、おそらく少し大きめのバッテリーで差別化する以外は詳しく分かっていないという。またPixel Watchシリーズは、Googleが買収したFitbitの機能を取り入れつつあるが、両者の統合がいっそう進む可能性もあるだろう。

一般的にスマートウォッチの場合、ケースが大きければ、バッテリーも大容量化でき、センサーを搭載するスペースが増えて、スペックが向上することが多い。元々が小さな画面だけに、少し広くなるだけでも、表示できるものや操作性が大幅に改善しやすい。

WearOS搭載の競合機種を見渡すと、サムスンはGalaxy Watch 6に40mmと44mmのサイズを用意している。また、回転ベゼルを備えたGalaxy Watch 6 Classicも43mmと47mmの選択肢がある。かたやApple Watch Series 9も、41mmと45mmを選ぶことができる。

ほかPixel Watchは新旧ともに実際のディスプレイ表示面積が小さいことから、ベゼルを狭くすることが望まれるだろう。が、大型サイズが登場すれば、既存のバンドを流用できなくなるかもしれない。


その一方で、クアルコムがWearOSプラットフォーム向けに新型チップセットを投入するとの噂はないため、引き続きSnapdragon W5を搭載する可能性が高そうだ。Apple Watchも3年連続で同じCPUを使っていたため問題ないはずだが、上記のような健康センサーの追加やデザインの刷新が求められるだろう。

関連キーワード: