一般的な自転車型より安定

時速15kmで水上を浮上走行するリカンベント型電動アシスト水中翼バイク「E-Jetcycle」

Image:Jetcycle

2022年に、リカンベント型の足こぎ式水中翼バイクを発表していたフランスのJetcycleが、新たに電動アシストを備えたバージョンを開発した。

この電動水中翼バイク「E-Jetcycle」は、ライダーの脚への負担を軽減する電動アシスト機構を備え、さらにコクピット左右に船体を安定させるサイドフロートが追加されている。

水中翼バイクと言えば、Manta5のような一般的な自転車のホイールを水中翼に置き換えたようなデザインがあるが、重心が高くなるため水上でバランスを安定的に維持するには常にペダルをこぎ続けなければならない。

一方、Jetcycleが採用するリカンベントスタイルなら低重心でバランスが取りやすく、さらにE-Jetcycleならサイドフロートも初心者には大きく役立つものとなっている。

E-Jetcycleの中央部分は、オリジナルのJetCycleの雰囲気を受け継いでおり、全長なども約3.4mで同一となっている。またサイドフロートと中央船体を結ぶアーム部分はライダーが水中から乗降するためのプラットフォームとして利用できるとのこと。シートまわりにはステアリング操作と水中翼操作用のレバーが備わっている。

電動アシスト部分はペダルボックス内に納められ、最大200wのアシストを出力できる。またバッテリーは最大3時間まで連続使用が可能だ。また水上走行速度が約9km/hを超えると水中翼が作動して船体が浮上し始め、15km/hで巡航できるようになる。最高速度は約19km/hだ。

E-Jetcycleは今月開催されるデュッセルドルフ・ボートショーで発表予定で、価格は1万9900ユーロ(約317万円)を予定している。これは電動アシストなしバージョンのおよそ2倍の価格だが、水上ジェットスキーの価格と同等だと思えば、参考になるだろうか。

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